国会の財務金融委員会で前原誠司氏の質問に応えた回答が実に興味深い。
「長期金利が1%上昇したら、日銀が保有する国債評価損が23兆円程度に達する」と答えた。

日銀は370兆円国債を保有し、発行残高40%強に相当します。
実際に日銀は償却原価法を採用しているので評価損は決算に影響しないと言われますが23兆円もの評価損を無視していいのか?

実際に日本の場合は複式簿記ではなく単式簿記だし、損益計算書も無いので、クリアにはしないでおくことが出来るのだろうけど・・・。

長期金利が2%上昇したら日銀の含み損は46兆円になるわけです。
日銀のバランスシートだと自己資本7兆6764億円でこの数字を超えると倒産予備軍とされる。

仮に1%で23兆の含み損が出ると日銀は10兆円以上の債務超過になる。
現在の日銀黒田総裁は決算上の問題ないと危機意識ゼロ。

何が間違いで何が正しいのかわからなくなるのが権力の世界。
正しく原理原則で物事を見なければ手法や法則だと大きなしっぺ返しを食う日が来そうですね。