ざっくり言うと。

・福山駅の年商は広島駅・岡山駅に次ぎ中国地方第3位。神石高原町の年度予算と同額。

 

・この金額は大阪・天王寺駅とほぼ同額で、倉敷駅の約26倍も稼いでいる。

 

・福山駅の年間乗降客数は、USJの年間入園者数よりも約70万人多い。

 

・売上高を乗客人員で割った客単価は広島駅よりも高く効率がよく出張客に支えられている駅

 

 

 

JR西日本が毎年発表している「データでみるJR西日本」の最新データでは、福山駅の1日平均売上高は約3740万円、年商換算で約137億円となり、世羅町や神石高原町の年度予算にほぼ匹敵します。中国地方だけで見ると、福山駅の売上高は広島・岡山に次いで第3位で、類似都市だと言われる倉敷駅と比較してみると、倉敷駅の年間売上高は1420万円ですので約26になります。のぞみが停車する理由も頷けますね。

他にも前述のデータでは各駅の1日平均乗車人員も公表されており、福山駅の乗車人員は1日約2万人なので乗降客数に換算すると約4万人、年間だと1460万人が福山駅を利用している事になります。大阪のUSJは年間来園者数が約1390万人ですので福山駅の方が約70万人も多く集まっている事になります。

また、福山駅の一日平均客単価を計算すると1898となります。売上高がほぼ同額の天王寺駅の客単価は261円ですので、福山駅は客数は少ないが客単価の高さから効率よく商売されている事がわかります。福山駅は山陽本線・福塩線の駅でもありますが、新幹線の利用者割合が高いために客単価が高くなっていると考える事ができます。実際に新幹線ホームにはスーツ姿のビジネス客が目立ち、こうした出張族に支えられている駅という特徴があります。

今、福山駅前開発について議論が始まりましたが、こうした福山駅の実態を見ると、駅前開発はターゲットを絞ることが必要です。福山市は一見派手さはないかもしれないが、日本の必要なモノを守る3500業種・24000事業所という企業が存在します。出張で福山に来る人たちが、福山に少しでも長時間滞在してもらい、アフター・ビジネスでも福山を楽しんでもらう事が大切です。駅前には、そんなステージを用意することが必要であると考えられます。

 

さて、ポテンシャルの高い福山駅ですが、もう一つ興味深いデータを。前述のデータブックによれば、山陽新幹線/岡山~広島間を1日平均乗客数は約9万人だそうです。つまり新幹線から福山の街を見ている事となり、年間換算すると日本国民の4分の1に匹敵する約3300万人もの人が福山の街を見ている事になります。

 

 次号では福山駅のこうした高いポテンシャルをどう活かしていくのか?『見せる街、そして魅せる街へ』転換していく為の魅力づくりに関する提案をしていきたいと思います。

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