大阪は急速に窮乏化しつつある。大阪は47都道府県中、経済、社会の指標の数々の分野でワースト上位にある。次の表のとおり、とても日本第2の都市とは思えないほどの惨状である。





項目


ワースト順位(全国都道府県)



生活保護受給世帯数比率 1位

ホームレス数比率 1位

完全失業率 3位

離婚率 2位

結核罹患率 1位

全国学力テスト(小学校)国語B 3位

全国学力テスト(中学校)国語A 2位

全国学力テスト(中学校)国語B 2位

小中学校の長期欠席者数比率 1位

児童虐待相談件数比率 1位

刑法犯認知件数比率 1位

ひったくり認知件数比率 1位

ボランティア行動率下から 1位


成果はどうか。うなぎ登りだった生活保護の受給者数が伸び止まった。全国最下位に貼り付いていた学力テストの成績がわずかながら上がり始めた。また、国を動かし、伊丹空港を民営化して関西空港の債務処理もできた。




 市役所が建てた高層ビルを府が買い取って庁舎にした。

市民に身近なところでは、地下鉄の終電が40分も繰り下げになった。

地下鉄の売店から外郭団体が追い出され、ファミリーマートとポプラが入った。低所得者世帯の高校生の授業料の無償化を中所得者にも拡大した。

ひとことでいうと、過去の行政改革の枠をはるかに超えた施策を進め、目覚ましい成果が上がっている。


だが、その成果はあまり報道されることがない。いずれも他の自治体なら一面トップの大ニュースであり、1つやっただけで首長は次の選挙は大丈夫といわれるほどの大きな成果である。



こうした地道な努力や改革はあまり報道されない。また、一方では、地下鉄やバスの民営化、大阪市の病院と府との統合などの大型案件が目白押しである。いずれも議会で改革に反対する野党とガチンコでもめている。これらについては、改革の中身よりも、そのもめている状態や政治的駆け引きばかりが報道される。


 そのため、府民市民はもとより、全国の人たちは、大阪の改革はあまり進んでいないという印象を持たれているように思う。これは大変残念だ。大阪では、今までの大都市にない大改革が進行中で、すでに成果を出し、今も次々に仕込まれているのである。






大阪市はもっとひどい。完全失業率、離婚率、生活保護受給比率(世帯ベース)、ホームレス数比率、平均寿命(短かさ)、結核罹患率、自殺率、小中学校の長期欠席者数比率、 児童虐待相談件数(人口)比、の全てにおいて政令指定都市で全国1位を独占する。