Q5 次にこの和解勧告について、市として受諾するか否かを、議会として判断する為には、その負担会計をどうするか?という事も非常に大きな問題であります。

一部の新聞報道では交通局長が18日の記者会見の場で一般会計からの一部負担を言及されたような記載も見受けられるがその真意を問います。


A5



今回、私の真意が伝わらず、支払い財源の調達に際し、一般会計からの一部負担について一部報道がなされた。


 私自身は、交通局長を拝命し、間もなく2年を経過しようとしているわけであるが、それまでの長年の民間経験からして、このような過ちを、市全体において、2度と起こさないためには、この問題はどうしておこったのか、またその責任の所在はどこにあるのか、また、再発を防止するためには何が必要なのかなど、市全体で熟考していかなければならないとの考えのもとでの発言であり、私としては、一般会計からの負担を当然のこととして求めることは本意ではなく、一義的には自動車運送事業会計で負担するが、不足が生じれば、他会計から負担ということになるのでは、ということを申しあげたものである。

Q6

市全体で考えなければならない話が25日の夕刊に、交通局が全額負担と出ておりました。

先ほど局長が言われていたように市全体で考えていかなければ、だれもが責任を取らないでいいこの状態が改まることはありません。

現在、外部監察チームによる検証が進められており、その動向を注視していく必要があると思っておりますが、「だれもが責任を取ろうとしない」という点について、民間出身の交通局長が感じていることを率直に教えて貰えませんか?

A6

行政と民間、両方を経験している私の立場で、最初に違和感を覚えたのは、やはり、職責に対する責任の取り方やその覚悟の持ち方であります。

それぞれ、職務や組織のあり方が違うなか、画一的に申し上げられませんが、やはり、民間では、業績により待遇は良くなり、地位に応じた処遇となる、一種のインセンティブが働くという違いはあるものの、ひとつの失敗が会社を倒産に追い込む、そして、社員のみならず、その家族までもが路頭に迷うという実態があり、経営者は、そうした覚悟と決意をもって、日々職責を負っているところであります。


一方、行政においては、やはり、現実問題として、民間が味わうような、ひとつの判断ミスで致命傷を負うことがないという点において、スピード感をもって判断しなければならないことでも先延ばしになってしまうのではないかと考えるところであります。

やはり、経営者としては、自分の時代に生じた問題は自分の時代で終わらすことが、一番の責任の取り方であると考えるところであります。

私自身、このオスカーで与えられた職責は、遅延損害金と言う日々発生する出血を止め、ピリオドをうつことであると認識している。


また、今回のオスカーの問題に限らず、問題が発生したときに、職員一人一人が他山の石とし、真剣に考え、再発を防ぐ、それも立派な現職職員としての責任の取り方であるし、市行政においても、ぜひともそういった風土を根付かせるべきではないかと考えるところである。