佐々木教授は相変わらず元気で歯切れがいいので大好きです。


官僚性の概念とは?


価値判断を伴わない用語法として、

1:特定の組織構造を指して官僚制と呼び

2:官僚支配、官僚政治を指して官僚制と呼ぶ



価値判断を伴う用語法として、

1:「組織の病理現象」を指して官僚制と呼ぶ

2:官僚支配、官僚政治を指して官僚制と呼ぶ



官僚制の捉え方として、機能面からは精密機械、逆機能面からは国民統制、規制が増える。民衆遊離となる。



官僚制の組織特質

1:規則で規律 2:明確な権限 3:ピラミッド 4:文書主義 5:公私分離 6:専業原則 7:資格任用制




官僚の地位の特質

1:官職専有排除 2:任命制 3:契約制 4:規律ある昇任 5:貨幣定額減給 7:公平無私の運用

これらから官僚制の逆機能論が生まれる。

「訓練された無能力」と呼ばれ官僚は原理を守り行動し、組織として害悪を及ぼす状態になる。

1:法令順守の原則→法規万能主義に陥る

2:公平無私の原則→尊大横柄な態度

3:明確な権限の原則→セクショナリズムの横行

4:上命下服の原則→権威主義な態度

5:身分保障の原則→特権意識の増幅




日本官僚制度の特徴

1:組織面の強いセクショナリズム(割拠性)局あって省なし、課あって局無し

2:特権的な行動様式で天下り官職の上下が社会生活に投影

3:意思決定における「稟議制」で先例踏襲、根回し、責任の分散

4:上級職位に見られる学閥形式でキャリア特権、東大法の支配

5:高級官職の定年は事実上55歳と言われ、他国より若年で結果とし外郭団体乱立、天下り現象が横行する。



これらの改革こそが公務員改革となる。

外務省はJTB化している。重要な案件は商社が動いている。経済・農政・福祉の分からない外交官の問題が出ている。ドイツは外務大学院で博士課程まで取り、ドイツの文化をしっかりと伝えていく事をしている。



水道・下水道・交通・消防など未整備のまま特別区制度になっている。全体13兆円で予算があるが、どれも公営企業なので独立採算でやるべき。東京と同じように広域に移さないならば、都から予算を頂く根拠がなくなる。5区・7区の大阪市の財源調整は必要だが、大阪都の場合は分ける必要は無い。



足立区民と港区民税で20倍差がある。区財政調整制度は必要だが、都区財政調整制度は必要ないのではないか?

都区制度の特徴は、旧東京市の水道・下水道などを都でやっている。

しかし、大阪市は民営化するのだから考えていかないとならない。

国が冷やかに見ているのは地方自治体の仕事を仕分けているだけの話なので都構想は特に国から予算をよこせなどの話になっていないからだ。



消費税で都心部が税収が多く入るので法人住民税を抜いていく事が決まっている。




道州制で東京都はどうなるのか?東京州と大阪州は都にすべし。

都と言えば中に特別区がある。道は中に14の自治市がある。

明治まで大阪が日本を牽引した。2都+10州で行う。大阪は香川の次に小さい街だから大阪府全体を特別区でするべきだ。



東京は特別区と三鷹などを組んで25区とするべきではないか?

北関東州と南関東州で分けて、財政上バランスではなく、公共を一体的にやるべきではないか?

安倍政権を持たせるには、増税の話になり、道州制を選ぶか?大増税を選ぶか?に記載されている。県庁が遠くなるのか?というが本当の広域政策をやるモノに対して160兆円の半分が統治機構維持に遣われている。



都区財政調整をやめようと言うのは細川さんではないか?

州制度全体に考えた止まり木として考える。大阪市が基礎自治体というのは望ましくないというのは明白である。大阪都構想とは暫定の都構想である。