Eiji Murakami's BLOG

クールビズ導入です。

文教経済委員会から子ども教育委員会の最後の質疑になると思います。

Q1

・特別支援学校増設反対の陳情について、質疑をします。

・特別支援教育については、現在、文部科学省においてもインクルーシブ教育システム構築について議論がされており、先ほどの教育委員会の陳情書の見解でも説明があったように、私も共に学び、共に育つ教育を基本として推進することは大切な事だと考えております。

・また、本人・保護者の進路にはさまざまなニーズがあり、特別支援学校を選択する本人・保護者もいます。また障がい者にも様々な個性があり、選択する権利は保護者側に立つととても大切で必要な事だと思います。

・国レベルで議論されているように、インクルーシブ教育システムにおいては、同じ場で共に学ぶことを追求しながら個別のニーズに応える学びの場を用意することは必要であると考えております。

・本市では、障がいのある児童・生徒は、共に学び、共に育つ教育が推進されており、小・中学校等で学ぶ障がいのある児童・生徒に対して、適切な指導・必要な支援が行われるようさまざまな施策・取組があることは理解しております。

・一方、本人・保護者のニーズから、特別支援学校で学ぶ児童・生徒もおり、特別支援学校においても、自立や社会参加に向けた教育がなされております。本人・保護者の希望を尊重し、学びの場が選択できることは我が会派としては、大切なことと考えております。

・そのような中、特別支援学校への就学・進学をした児童・生徒について、健常児と交流を進めることは共生教育の観点からもとても重要であります。

・そこで、まず、障がいのある児童・生徒にとって交流学習の意義をどうとらえているか。また現在、特別支援学校で学ぶ児童生徒が居住地の学校との交流を行っているのか、年間の計画や打ち合わせの状況について具体的な例を伺いたい。


A1(答弁予定者:島田特別支援教育担当課長)

交流学習につきましては、教育委員会としましても、社会性や豊かな人間性を育成するうえで、重要であると認識しており、従前より「共に学び、共に育ち、共に生きる」ことを基本とした教育を進めてきたところです。

・また、交流及び共同学習につきましては、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領において、障害のある幼児児童生徒との交流及び共同学習や高齢者などとの交流の機会を設けること、また特別支援学校の学習指導要領においても、児童又は生徒の経験を広めて積極的な態度を養い、社会性や豊かな人間性をはぐくむために、学校の教育活動全体を通じて、小学校の児童又は中学校の生徒などと交流及び共同学習を計画的、組織的に行うとともに、地域の人々などと活動を共にする機会を積極的に設けることと示されております。

・特別支援学校に在籍する児童生徒が居住地の学校との交流を行っている具体的な例としまして、運動会や作品展等、居住地校の学校行事へ参加や、教科学習や総合的な学習の時間等の授業へ参加する共同学習等、児童生徒や学校・地域の実態に応じて様々に取組をすすめています。

・交流教育を進めるにあたり、年度当初に学校間で双方の交流教育担当教員が年間の交流計画を立案し、学校行事のプログラムにどのように参加するか、交流時間や場所、保護者の参加・付き添い、安全面での注意事項、特に配慮を要する児童生徒についての情報交換など、事前に打ち合わせを行い、交流活動を意義あるものにするため綿密な計画を立て実施しています。



Q2

・学習指導要領だけに囚われず、より現場力が問われる特別支援教育だからこそ、現場裁量の基準緩和を要望いたします。そして、年間計画を保護者や校長先生や担当の先生などと共に確認できるようにPDCAの確立を望みます。

・次に、特別支援学校に通う児童生徒間の居住地における交流の状況はわかりましたが、特別支援学校では地域に開かれた学校をめざし地域住民との交流も行っているとお聞きします。具体的にはどのような内容で取り組まれているのか。

・また、特別支援学校に通う児童生徒が特別支援学校の近隣の地域住民と交流を行うことは、児童生徒及び地域にとってどのようなメリットがあるのか伺いたい。



A2(答弁予定者:島田特別支援教育担当課長)

地域との交流に関しまして、具体には、特別支援学校のバザーに地域住民が参加し児童生徒と交流を行ったり、近隣にある老人ホームへ訪問し歌やゲームで交流を行ったり、町会の方々とゲーム等の交流を行っております。

・特別支援学校に通う児童生徒にとって交流を行うことは、自立と社会参加を促進するとともに、社会を構成する様々な人々と共に助け合い支え合って地域で生きていくことを学ぶ機会となります。

・一方、地域の方にとりましては、障がいのある子どもとその教育に対する正しい理解や認識を深めるための機会となり、障がいの有無に関わらず、互いを尊重しあって共に生きるという共生社会の形成に役立つものと考えます。