Eiji Murakami's BLOG
Q3大阪アーツカウンシルの特徴として、附属機関である府市文化振興会議の部会として設置されるということですが、そうであれば、部会のアーツカウンシルで決められたことが上部組織の府市文化振興会議において否決されるケースが多く出てくるというような状況もあり得るのではと危惧しています。

せっかく専門家の知見を活かして改善や新たな提案等がなされても、それでは意味が無いと思われますので、アーツカウンシルの決定が尊重される仕組みが必要ではないかと考えます。そしてさらに付け加えるならば文化振興会議委員が統括責任者1名ではなく複数名関わることで様々な価値や文化芸術に偏りが出ないようにすべきだと思いますがいかがお考えでしょうか?

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府市文化振興会議はアーツカウンシル部会からの報告や提案をチェックする役割を担っていますが、共同設置規約には、府市文化振興会議が定めれば、部会の決議をもって府市文化振興会議の決議とすることができると規定されています。

アーツカウンシルの趣旨からは、その決定が一定尊重されることが望ましいとは考えますが、その判断については府市文化振興会議に委ねられることになります。

また、委員にご指摘いただいたところですが、府市文化振興会議委員の中から、統括責任者のほかにアーツカウンシル部会担当委員を選任するなど、アーツカウンシルの円滑な運営の確保を図ってまいりたいと考えています。

Q4

アーツカウンシルの仕組みについては審議会の形式を取るということで、附属機関の設置にかかる条例の一部改正案も上程されていますが、組織を規定する制度が整備されてもそれだけでは十分ではなく、そこで活動する人材がアーツカウンシルの成否を決める要素になると言ってもいいと思います。

そういう意味でアーツカウンシルの構成員はどのようにして選任するのかお伺いします。

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アーツカウンシル部会の責任者である統括責任者につきましては、芸術文化に一定の知識、関心を持ち、様々な意見の調整や、芸術性だけでなく経済性や公益性も両立した考え方ができ、芸術文化の価値等をわかりやすく発信、説明できるような人物が望ましいと考えています。

統括責任者の人選については、原則公募を行い、文化振興会議における選考を経て進めることとしており、今後、大阪府と調整のうえ速やかに公募手続きに入ってまいりたいと考えております。

また、各分野の専門委員は、選任された統括責任者の意見を踏まえて文化振興会議の会長が指名し、公演調査等に従事するアーツマネージャーは、公募も含めて広く参画を呼び掛けることとしております。