Eiji Murakami's BLOG

行政評価の動きの中で、アウトプット」と「アウトカム」という言葉が広がっています。

たとえば、文化ホールの建設はアウトプットです。

文化ホールを建設することで、豊かな文化を楽しみ育む暮らしが地域の人たちに広がっていくことがアウトカムです。


アウトプットよりも。アウトカムが大切だというのが、行政評価や福祉評価の基本姿勢ですが、現実には私が知る限り、ほとんどそれは言葉遊びに終わっています。


アウトカムは評価が難しいばかりでなく、価値観が絡んでいるからです。日本の行政・企業は、ほとんどが没価値的です。

(没価値とは???・・・価値というのは人によって、立場によって違ってくる主観的なものであり、科学がその判断に立ち入るべきではない。科学はあくまで客観的事実に基づいて、先入観・主観・価値判断を排して行われるべきという考えであると思います。)


アウトプットとアウトカムは、価値観によって対立することがあります。


高齢社会に向けて、寝たきり老人の収容施設を増やすというアウトプットは、寝たきり老人をつくらないというアウトカムを阻害することもあります。障害を持つ人にみんなが手を貸しすぎる仕組みをアウトプットすると、逆に自立というアウトカムは難しくなります。

アウトプットとアウトカムをつなげていくためには、現場からの発想、個人からの発想を起点にしなければいけません。


アウトプットとアウトカムの視点で考えると、世界の実相はかなり見えてきます。


郵政民営化、イラク復興、リサイクル法、障害者自立支援法、北朝鮮への経済制裁、産業再生機構、司法改革、いずれもマスコミで語られていることの多くは、アウトプット志向のような気がします。

アウトカムから考えると風景は変わってくるでしょう。

そして、「民営化」「復興」「自立支援」「制裁」「再生」「改革」などの言葉の多義性が見えてくるような気がします。

大切なのは、その中身であり、目指すアウトカムです。


DC開発はまず行動と目に見える成果を創っていきましょう。

なぜならば、君たちは心がもう出来ているからです。

形を創れば自然と心も入っています。

DC開発に限って言えば「アウトプット志向でこれから数年は進んでいきます。逆にあるラインでアウトカム志向に入ります。この舵取りを出来るようにするのが経営者判断だと思って下さい」