経済予測が出来ず、会社を不安定な状態にした経営者としての反省から世界恐慌から80年なぜ繰り返したのか?を歴史を紐解き考えてみる。
世界恐慌の反省からグラススティガール法(ガラスの壁)が導入
1・商業銀行と投資銀行の分離
2・金利上限を制限
3.金融を仲介という脇役へ設定
これらの基準を約40年間守り続けたのだが、社会変動と共に大きく揺れていく
1971年ニクソンショックから金とドルの交換制から変動相場導入
1973年オイルショックによる為替の乱高下=金利が大きくぶれる
ここでウォール街の帝王ジョン・グッドフレンド率いるソロモンブラザーズが
住宅を債権化するモーゲージ債を武器に市場を席巻
モノでカネを生む時代からカネでカネを生む時代へ
1970年に運用に失敗した年金基金などは取り返しからリスクの高いモーゲージ債を購入
これらの債権をより高度にし、複雑化させたのは米ソ冷戦が終わりを告げあぶれた数学者たちである。
金融工学の発達
ロバートルービン財務長官の指揮のもとで強いドルが先導し、NY証券取引所を世界金融経済の中心地にすべくIT産業に力をいち早く入れていく。
1999年ITバブル到来NY証券1万ドル突破
2000年ITバブル崩壊900兆円資産の消滅
ITによる世界市場が繋がり、ロシア、南米、アジア通貨危機が起こる
CFTC(米先物証券取引監視委員会)が監視を強める。
しかし、金融の流れは止まらない。
このITバブルを取り戻そうとより複雑な方程式を用いて生まれたモノが
CDS(クレジットデフォルトスワップ)
クレジットデリバティブの一種であるが債権を直接移転する事なく、信用リスクのみを移転できる仕組みであり、銀行の自己資本比率を引き上げる時に用いられた。
モルガンスタンレーの当時25歳の女性がこの方程式を発見した。
2001年同時多発テロでグリーンスパン議長が景気悪化を懸念し、低金利政策からカネ余りの時代へと移行し、金融界がモンスターへと変貌を遂げていく。
2005年CFTCはグラススティガール法導入など金融の暴走を食い止めようとしたが敗訴
ここ数10年間ゴールドマンサックスCEOで並び連ねた閣僚たちが未だにこれらの力を抑え込んでいる。
この頃モルガンスタンレーの開発した女性数学者は何度も暴走を警告していた2005年・・・
2007年リーマンショック
リーマンやベアスターンズのようなローン会社自体を呑みこんだリスクを多く抱えた金融機関は破たんした。このような流れの中で
モノでカネを生む時代からカネでカネを生む時代へ
を続けたアメリカ産業界は空洞化・・・。外資を買収する事でしか技術の穴埋めはできない。
産業界の復活の為にも金融界の規制は厳しい・・・
技術がついていかないから、CO2の削減を同意すると日本やドイツに一気に産業を持っていかれてしまうなど、経済的事由から進まない。
だからこそアメリカから離れていかねばならない。
しかしながら、アメリカは必要である。
モンスターとはリスクはあるが社会に必要な存在。
リスクでしかないなら存在はしない・・・
そのような人間にならないとおもんない。
一言で説明できる会社や人間を目指してはいません。