実は、最近、時間があるので地域福祉の勉強を本格的にやっています。特に不便に感じたのは、介護保険の伝送システムが充分にIT化・共有化されていないという事です。

どこの事業所も、最終的にはサービスを「国保連」に伝送して保険から利用料を請求します。しかし、伝送システムのソフトは事業所ごとに違うものを使っています。入力の手法が違う上に、情報共有ができていません。名前、保険者番号、住所、生年月日、サービスその他の要介護情報などをいちいち事業所ごとに入力します。

特養や老健などの施設に入っている人が一事業所しか使いませんが、デイやショートやホームヘルプなど在宅介護を使用する方は複数の事業所を使っています。いちいち事業所ごとに入力し、お年寄りがそれぞれから何回も聞かれるよりも、保険者番号だけ入力すれば、すべてわかるようにした方が効率がいいのではないでしょうか?

さらに、保険者番号だけで、その人が他の事業所で受けているサービスや医療行為その他の状態等の情報が共有できた方が有効なサービスが提供できるのではないかと思います。

プライバシー保護の不安があるのでわざと保険者番号ごとのデーターを共有していないのかも知れませんが、パスワードを設定してその方のサービス提供者どうしと利用者と家族だけで共有すれば、利用者にとってよりよいサービスが出来るのではないかと感じています。

私が国保連の「事業仕分け」の仕分け人をやった時点で、気づいていれば、もっといい提案ができたのに残念。


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