富山県私立幼稚園振興大会に出席して、下記の挨拶をしました。
本日はお招きをいただき、本当にありがとうございます。おとつい就任したばかりの文部科学大臣政務官としての最初の 公務をこの富山県私立幼稚園振興大会にさせていただきました。ちょうど、私の娘も、富山県の私立幼稚園に通っているからです。

最近になって幼児教育の重要性はさらに高まっています。かつて、日本は急速な経済成長を実現し、繁栄してきました。それは、日本人の高い能力、日本人の高い教育水準、日本人の 高い技術力がもたらしたものです。しかし、最近はどうでしょうか?アジア各国に技術で追いつか れ、経済でも追いつかれつつあります。だからこそ、国民の能力を高めて、日本の繁栄をもたらすこ と、それが文部科学省の使命です。人間 の能力を高めるために、脳の研究をする中で分かったことがあります。 6歳までの教育がとても大切です。

人間の脳は「幼児期」に最もよく成長し、6歳までに大人の脳の90%までになります。つまり、この時期に刺激を与えて幼児脳を鍛えることが大切です。さらに、脳科学の分野でもわかったことがあります。記憶や学 習に重要な役割を持つのは脳細胞のシナプスです。脳細胞のシナプスは、1歳では6 兆個で12歳ごろまでに半分の3兆5000億個までに減ってしまうという事実があるのです。幼児教育が大事なのです!幼児教育が勝負なのです!幼児教育 こそが未来の繁栄をもたらすのです!その一方で、その幼児教育の現状は厳しいと皆さんも感じてお られるでしょう。

例えば、5歳 児の幼稚園就園率・・64%から53% にまで下がっています。共働きの増加で幼稚園から保育園へご家族のニーズが変わっていっているからです。幼児教育の発展のために私たちは3つの改革を断行します。

1、幼稚園就園奨励事業の予算・・政権交代前の209億円から来年度の概算要求で224億 円と増やしています。
2、幼稚園教育の質の向上・・幼稚園における学校評価ガイド ラインの改定で、幼稚園の特性を認めながらも質を上げる。
3、こども園給付の予算化・・本当は子どもに幼稚園で教育を 受けさせたいけど、親が共働きだから保育園に行っていた子どもたちもいるので、幼稚園就園率が下がってきています。

子ども子育て新システムで、こども園給付を国が予算化して、幼稚園の子供への高度幼児教育と、保育園の働くお母さん支援の両方のいいところ を提供する施設を支援します。

変革とは変わることであり、どんな変革も常に抵抗があるもの です。その上で、幼児教育の発展に力を貸してください。幼稚園改革は子どものためであり、幼稚園改革は日本の未来の ためであり、幼稚園改革こそがこの国の希望なのです!