帝国ホテルで「雪冷房体験セミナー」がNPO法人雪氷環境プロジェクトの主催で開催されました。来賓で招かれた村井宗明議員は下記のようにスピーチしました。



私たちは、今年の夏に節電を求められてそれを乗り切りました。思えば、私たちは夏場に無駄なことをしています。なぜなら、私たちは、石油を熱に変えて、その熱を電気に変えて、その電気を冷房のエネルギーに変えています。むしろ、冷房のエネルギーを作るのなら雪をそのまま利用する法が効率がいいということはだれの目にも明らかです。

今年、豪雪地域対策特別措置法が一部改正され、13条の7に「国及び地方公共団体は、豪雪地帯における雪の冷熱をエネルギー源として活用した施設の整備その他の取組が促進されるよう適切な配慮をするものとする。」と定められました。雪冷熱エネルギーには「再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策費補助金」によって半額補助の制度もできています。

今回、二酸化炭素の排出量を減らすためのチャレンジ25地域づくり事業という事で27億円の予算が投入されています。その中の柱になるのがこの「雪冷熱エネルギー」の有効活用です。

実際に札幌から雪を運んでいる今回の事業では、コンテナの輸送によるコストと二酸化炭素の排出も計算しなければなりません。いかにコストも含めた採算性を高めるのかと、二酸化炭素削減効果の計算を緻密に進めていきながら、この事業を支援していきたいと思います。今回は札幌の雪なので輸送コストがありますが、今後は私の地元の富山の雪もその近隣で使うことで波及させていきたいと思います。
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