衆議院議院運営委員会で、会計検査院検査官の同意人事に関して、民主党を代表して質問をしました。相手は、会計検査院検査官の候補である森田祐司さんです。内容は下記のとおり、私の専門分野である「官民価格差」です。

・・・・・・・・・・・・・民主党の村井宗明です。民主党を代表して質問をさせていただきます。

同じ物を同じ量だけ購入しても、役所と民間では支払う金額は違います。民間は値切り、役所はほぼ定価を払います。その金額の違いを「官民価格差」と言います。これまで会見検査院がチェックしてきた会計検査のポイントは、正確性と合規性が中心でした。金額があっているかどうかの「正確性」、規則にあっているかどうかの「合規性」です。

そこで、今後は、もっと金額を安くするという「経済性」をチェックしていただきたい。物を購入したり契約したりした場合、民間並みの安い金額でできないのか?という視点です。その取り組みへの意気込みをきかせていただきたいというのが1点目です。

「その「官民価格差」が日本で大きくなっている原因の一つに、1者応札があります。特定の業者しか参入できない不必要な仕様や不明瞭な仕様を定めて、所管公益法人などのなじみの業者だけになる例が少なくありません。だから、高いのです。

ぜひ、会計検査院では、この問題意識ももって、1者応札だった場合の入札仕様書を徹底的に検査していただきたいと思います。それが2点目です。

今回の同意人事の対象である森田祐司さんは、民間の監査法人に勤めていて民間企業の監査もやってこられました。ぜひ、民間の感覚で「官民価格差」とその原因の一つである「一者応札」の徹底調査にも挑んでいただきたいのですがどうでしょうか?

森田さんはどうお考えでしょうか?「官民価格差」や「一社応札」も調査の対象としていただけますか?
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すると、森田祐司さんからは

今後はしっかりと、ご指摘いただいたとおり「経済性」の視点をもって取り組んでいきたいと思います。
また、一社応札にはたしかに様々な問題が含まれています。まずは、発注元の内部統制が必要です。その上で、会計検査院の外部監査をしたいと思います。

答弁の結果、会計検査院の人事に賛成させていただきました。

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