本日の朝の民主党環境部門会議に、与党議員の方がこられて水俣病被害者の救済について、説明をされました。
 水俣病被害者の救済のために、加害企業であるチッソ(株)を分社化売却して、その売却した資金を基金として被害者救済に充てる。そのかわり、売却したチッソ(株)には今後、補償の責任を負わせないという提案でした。
 水俣病は、ご存じのとおり、熊本県水俣市のチッソ(株)から排出されたメチル水銀による神経系疾患です。チッソ(株)には長い間、補償の責任がありました。しかし、問題が今日まで至っている事の原因に国の対応の遅れが指摘されます。

さて、この与党提案は、2通りのパターンに分かれます。

1.チッソ(株)売却額が被害救済費用より大きい場合
2.チッソ(株)売却額が被害救済費用より小さい場合

1.の場合は救済の上での費用的な問題はないのですが、2.の場合は加害企業が責任から逃れるだけの「損切り状態」になってしまいます。
私は自民党議員に、「チッソ(株)売却額はいくらの予定ですか?被害救済費用はいくらの予定ですか?数字を教えてください。」と言いました。もちろん、チッソ(株)売却額は株価などの経済情勢によって変動します。幅のある予定価格を明示してもらえないと、簡単に賛成するわけにはいきません。損切り状態になり補償する会社も無くなり、結果的に税金を投入するという事のない様、きちんとした形で被害者の皆さんが救済されるように頑張ります。