たびばかりしていた そのご
冬の北海道
今も目を瞑れば
目蓋の裏に描く事が出来る
圧倒的な光景
その光景を得る為に
大変ツライ経験もした
あるローカル線の
汽車の中で一人
この日は友人と別行動
そんな時に限って
風雪が激しくなり
汽車の中で6時間の缶詰
雪に埋もれた車内の住民となった数人は
地元の方のようで慌てたりしない
よくあることのようだ・・・
私はといえば
持っていた文庫本を読みつくし
眠る事しか出来ない
只々 ボーゼンとしていた6時間であった・・・
またある時は
乗継列車の時間待ちで
友人と二人
雪の中
ある小さな駅前を散策
時刻は何時頃だったか
まだ夕刻前であったと思う
小降りだった雪が
途中で地吹雪の様になり
前も横も 何も 見えない!
迷子状態・・・・
立っているだけで
身体の表面にドンドン雪が積もってくる
強烈な寒さに凍えながら
なんとか駅に辿り着いた時は
友人と手を取り合い
奇跡の生還を果たした気分・・・・
なにぶん初めての経験であったので
大袈裟でなくホントにそういう気分であった・・・・・・
そういう過酷な経験があったので
目にした光景が
より素晴らしいものに感じられたのかもしれない
(旅のお話はつづく・・・・)
ある冬の早朝 自宅横の畑にて
ゆきがつもり
かぜはつめたい
きびしいさむさの
ふゆのあさ
はくさいに
ゆきがつもり
なんだか
かわいい
ふゆがきびしいほど
ふゆがながいほど
やってくるはるが
まちどおしい
しかし
とざされた
ふゆのあいだ
ふあんなのだ
いつおわるかわからない
このふゆが
ほんとうに
はるがくるのか
わかっては
いるのだ
はるが
くることを
しっては
いるのだ
ふゆが
もうすぐ
おわることを
ただ
はやく
はるが
くることを
ねがう
ふゆのあさ
夢来菴 桜井ヒロム
