得意な数学と、取り組み方を変えなければならない国語の説明をしたあとで、私は息子に大切な話をしたのです。それは……



古典(漢文)の予習ノートの作り方を説明したのち、私は徐(おもむろ)に切り出しました。



『さて、今の学校を選んだとき、キミの目標はなんだった?』


「大学受験で早稲田大学に行くことです」


「……でも、今の僕じゃあ……」


良かった。覚えていました。後半の言い訳は「蛇足」というものです。



私は構わず続けました。『俺はキミを高校部へ進学させるために教えてるんじゃないよ。』


「うん、お父さんにも塾屋さんとしての立場が……」……アホなのです😑💦。


『そんなことは構わない。キミが心配しなくても、俺は充分に結果を出して評価されてるからな。……今、キミは中学2年生だけど、やってる内容は既に大学受験の準備なんだよ。』


『俺はキミを早稲田に行かせてやるために、今こうして教えてるんだ。』


思わず息子くんの眉が「キリリ」と引き締まります。


『ここで、俺が想定している結果を出せれば、キミは必ず早稲田大学に合格する。』


「……そうなんですか?」


『それは、プロとしてお父さんが言うことだから、間違いないよ。』


『そのつもりでしっかりやりなさい。』


「分かりました(キリリ)✨」



そうです。私murai1122は、我が息子に『暗示』を試みたのです。


一度点火した心の灯は、容易には消えません。


……私が、息子くんに信頼されている限りは。



『ピンチはチャンス』と申します。


ピンチを迎えたその時、危機を乗り切るためだけの工夫や努力には、一文の価値もありません。


だって、旧に復するだけですからね。


大事なことは、ピンチをチャンスに変えるために、発想を大胆に転換すること。


「高校部に上がりたい」は、古語で言えば「まほし」の段階です。これではまだ他人事です。


これを「たし!」より強い意思に変えなければ、ピンチをチャンスに変えることは出来ません。



ついでに今回の危機を乗り切った後は、『自走』出来るようになって欲しい。


いつまでも親がかりでは、自ずと限界が有りますからね。



彼の信頼を維持するためにも、次の定期試験では、結果を出させてやりたい。


なおさら『マスト』度合いの上がったこのミッションでしたが、最大の難関である英語の指導が残っています……😑💦