Dropping Nose修整  耳介軟骨移植 | 銀座4丁目の美容外科皮膚科クリニック。鼻、目の下、輪郭の若返りの匠。。

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美容外科医として20年目の節目となりました。美容医療のスペシャリストとして、情報配信していきたいと思います。


昨日の日中の気温が3℃から5℃くらいだったのに、本日は気温が12℃まで上がり、いわゆる寒暖の差で体調を崩しやすい時期になっています。加えて、花粉が飛び散り、急に春の試練を粘膜で感じる時期でもあります。


寒い季節もこの時期なりの良さがあるわけですが、、歳のせいか、そろそろ暖かくなった季節の、新緑の自然の中でハイキングかピクニックかゴルフでもしてみたいなと思っています。スギ花粉は3月の末頃までまので、鼻腔粘膜はワセリンで保護します。これで鼻汁対策は問題なしです。



それでは、本日の症例はいわゆるワシ鼻で鼻先の高さがなく、口の方向へと鼻先が下がって見えている、、ドロッピングノーズの治療についてです。


ワシ鼻の方って、意外と鼻の、というか鼻根の高さは十分にあることが多く、シリコンプロテーゼなどの隆鼻を望まないことが普通でして、むしろシリコンプロテーゼなどで簡単に修整出来るくらいならば大した症例報告にはなりませんね。しかし、鼻先をプロテーゼを用いて高さを出して解決というのは長期的にみれば、合併症の発症もあり、自家組織の移植での治療が前提になります。


今回は鼻先を高さを出して、いわゆるアップノーズの方向に持っていき、そしてワシ鼻の突出部はその高くなった鼻尖との間にさらに耳介軟骨を用いて連続性を作っています。






治療前。


ぱっと見ると、美しい方でして何のために治療するの?必要性あるの?という疑問が出てくるでしょうね。この角度は鼻根の高さと鼻尖の方向をなんとなくつながりを判断する目的で見ています。実際は正面像での鼻先の高さが足りず、ドロップしている状態を嫌味にならないくらいの高さを足して、ワシ鼻突出部とつなげるという術中調整で治療しています。







治療後1週間。


腫れていますね。鼻先が高さを増して、ワシ鼻の印象はなくなっています。そして、鼻尖と鼻背の連続性はしっかりと作り出しています。






治療前。


この角度から見ると、鼻先の高さを増すという意味がご理解いただけるかと思います。






治療後1週間。


連続性というものを作り出すのは、実は手術中に確認しながら経験で、さじ加減で行っています。プロテーゼだったら、簡単なんですけどね。鼻先を高さをしっかり出すためにはプロテーゼはないし、もともとこの方も含め、プロテーゼ拒否の方が受けるのがワシ鼻のドロッピングノーズ修整治療ですが、、、。


私が以前、師匠先生から習ったのは鼻骨骨切りだと、、、ワシ鼻のひとは必ずワイドノーズでハンプ切除と鼻骨骨切りというのが、その先生の持論でした。


ですので、医師の数いれば、その数だけ治療法ありとは言いませんが、提示できる治療法を何種類か提案できる医師を探して治療を託していただきたいなと思います。


①シリコン入れて、なんとなく鼻すじを通す。隆鼻術。

②ハンプ切除+鼻骨骨切り

③耳介軟骨移植+鼻尖軟骨形成によるドロッピングノーズ修整

④糸で鼻先を縛るだけ(ポリービーク変形が出やすい)


今回は③の治療法をご選択いただきました。



お疲れ様でした。