二重の治療の際によく耳にされる言葉、「蒙古ヒダ」清書では「瞼鼻ヒダ」とされることが多いのですが、調べてみました。
内眼角は上眼瞼の内側端で上外方から斜めに下内方に向かう皮膚ヒダで被われることがある。このような皮膚ヒダを瞼鼻ヒダ(もう古ヒダ)plica palpebronasalis, epicanthus (mongolian fold)といい、白人には少ないが、東洋人とくに小児ではしばしばみられる。
清書ではこのような記述ですが、沢山のお客様のまぶたをじっくり診ることの多い私たち美容外科医からすると、かなり多くのお客様のまぶたにいわゆる「蒙古ヒダ」が存在していて、年齢に差がないように思えますが、この「蒙古ヒダ」を持っていらっしゃる方々に一重まぶたが多く、仮に二重まぶたであっても、二重幅が狭いことが多いといえます。
だからこそ、二重治療のご要望が多いのも一因なのでしょう。
しかも、この「蒙古ヒダ」には左右差があるのが当然のように思えます。しかも、右の蒙古ヒダが左の蒙古ヒダよりも大きく被さっているケースが7割くらいだと思います。(残りの3割が左右差をほぼ感じないか、左が大きいケース)
かく言う私も7割の部類でして、二重幅(ほとんど奥二重か一重かも知れませんが、)は右が狭く、左が広いケースで、蒙古ヒダも右が少し大きいタイプです。まあ、私はレーザー治療などで実年齢よりは若く見られているので、今のところはこのままでいますが、たるみ症状が顕著になったら見た目を考慮して治療を考えたいと思います。(まったく未定ですが、、)
では、蒙古ヒダの治療といえば、目頭切開をすることや二重の埋没法で幅を極端に広げたり、切開法の二重術で目頭側を眉頭の方に切り広げたり、鼻根部の鼻の高さを上げて内側に引っ張ったり、色々考えられると思いますが、自然という意味ではそのお客様の趣向によるところが大きい気がします。
色々お話しすると、左右差は持って生まれたものだから、そのままで良いという方もいますしね。
では、本日の症例ですが、埋没法二重術です。目頭切開治療のご提案は傷跡が残る治療は嫌なのでしょう。左右差は残したまま、普段しているアイプチラインのクセ付けに合わせての治療ご希望でした。
まぶたを閉じていただくと、まぶたの内側の蒙古ヒダがあることは分かりますが、下まぶたにまでつながっている右側が大きいのですが、分かりますでしょうか?
治療前。
左側のまぶたはアイプチラインがありますが、クセ付けが上手くいっていません。右の蒙古ヒダが左に比し、大きいこと分かりますでしょうか?
治療後1週間。
綺麗な二重ラインですが、右側の蒙古ヒダがやはり二重幅を狭めているのは仕方ありませんね。
治療の直後の画像です。
まぶたがアイプチのりにかぶれて、皮膚炎を起こすと皮膚がシワシワと伸びてしまいます。kのようなお客様のケースでは局所麻酔するだけで風船が膨れるように腫れるわけですが、麻酔液が抜けていくと途端に腫れが引きます。
治療前の右目。
ご覧のように蒙古ヒダが強く存在します。
治療後1週間。
蒙古ヒダがあるなりでの美しい二重ラインです。
治療直後はこういう感じでした。次の左目の経過と比較してご覧くださいませ!
治療前の左目。
蒙古ヒダは少ないわけですが、二重ラインが十分にクセ付けできていないという状態です。
治療後1週間です。
美しい二重になりました。蒙古ヒダがあまり二重に影響していないということになります。
治療直後の左目。
アイプチのりのかぶれによる皮膚炎の影響によるシワシワの皮膚が腫れを増強しているという状態。
ただ、局所麻酔が腫れを作っているだけなので、時間経過で良くなります。
本日の症例は「蒙古ヒダ」がある方は二重ラインに影響が出ますよというくだりでした。
症例モデルをお引き受けいただきまして、誠に有難うございました。









