本日、官邸で、第1回船舶活用医療推進本部が開催されました。

 この本部は、災害時等における船舶を活用した医療提供体制の整備推進を、総合的かつ集中的に行うため、内閣に設置されています。

 海に囲まれた我が国においては、災害発生時に海上から被災地にアプローチして医療を提供することが有効である場面が考えられます。本年1月に発生した能登半島地震においても、災害救援物資の輸送や、被災者等の一時的な滞在場所の提供等、各種支援活動において、船舶が利活用されたところです。
 
 本日の会議では、これまでの船舶活用医療に係る検討状況などについて事務局から説明がありました。
 総理からは、災害時における医療ニーズや能登半島地震での船舶活動の実態等を踏まえ、松村防災担当大臣を中心に、関係省庁が協力して、具体的な制度の枠組や運用体制の検討を進め、年内を目途に整備推進計画案を作成するよう指示がありました。
 また、所要の予算の確保、海外の先進事例を含めた船舶活用医療の知見の収集、災害対応の専門人材の育成についても、しっかりと取り組むよう指示がありました。
 
 来るべき大規模災害時に的確かつ迅速に医療を提供することができるよう、船舶を活用した医療提供体制の整備を強力に推進にしてまいります。