本日は、私が事務局長を務める標記WT第3回が開催されました。早稲田大学総長の田中愛治先生、慶應義塾大学の中室牧子先生からお話を伺いました。

 田中先生からは、

 ・入学時期のズレが国際交流の障壁にはなっていない。

 ・日本の教育システムを国際化するためには、英語での授業を増やすことと、入学と卒業を各学期ごとに可能にすることが必要。   

 ・(後ろ倒しで)9月入学を行うと、日本では小学校への入学が、米国より1年間遅れることとなり、国際競争力が1年分少なくなる。この1年間の差は永久に取り戻すことはできない。

 ・(前倒しで)9月入学を行うと、現在の在校生は半年短く卒業しないと、間に合ないので実現困難。

 中室先生からは、

 ・入学時期を遅らせた場合、認知能力等に影響はないが、30歳ごろまでの賃金が低くなるという研究がある。

 ・入学時期を遅らせることで生じるリスクを取るよりも、一刻も早く学校を再開させ、失われた学習期間を取り戻すような継続的な公的支援をしていくことが王道ではないか。

 といったお話がありました。当日の資料は、こちらからご覧下さい。

 ・ 田中先生資料

 ・ 中室先生資料

 

(写真は、WTの模様。講師の先生にはオンラインでご参加頂いております。左端が村井。