皆さんご存知の通り、何やら国会周辺もあわただしくなってきました。消費税の引上げは延期されるのか。延期した場合、財政健全化との関係はどうなるのか。様々な憶測が飛び交っております。

 

私からは一点だけ。財務省は、消費税を引上げないと2015年度の財政赤字(PB)半減の財政健全化目標が達成できないと主張していますが、これは今年度の税収見込みが改定されていないためで、最新のデータで計算し直すと、消費税の引上げを延期して、社会保障の充実を行い、経済対策を行っても、なお、財政健全化目標は達成可能です。

 

これは、アベノミクスの効果でこの2年間で、税収が約10兆円以上増えているからです(消費税分は4.5兆円)。経済成長と財政健全化目標の両立のためには、アクセルとブレーキのバランスが大切です。安倍総理には、引続きベストの判断をして頂きたいと思います。

 

なお、そのあたりの内容が、ブルームバーグの記事に出ておりますので、ご覧下さい。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NEY99O6JTSEC01.html