○国民生活の豊かさを守る外交・安全保障



 今日は、村井ひできが成長戦略と同じくらい強い危機感を持って取り組む、外交・安全保障政策について書きたいと思います。外交・安全保障と言っても、出発点は経済政策と同じ。それは、全ての国民が安心して豊かな生活を送ることができるような土台を作るということです。ただし、外交・安全保障は、「弱肉強食」が当たり前の厳しい国際環境の中で、国の存亡に直結する厳しい舵取りが求められます。今の我が国にとって、どのような外交戦略、安全保障戦略が必要なのでしょうか。



○「坂の上の雲」に学ぶ外交・安全保障



 昨年末に放送されたNHKドラマ「坂の上の雲」をご覧になった方も多いと思います。原作は、司馬遼太郎が日露戦争を舞台に近代日本を描いた傑作小説。私は、この「坂の上の雲」にこそ、外交・安全保障のあるべき姿が描かれていると思います。



 日露戦争は、帝政ロシアのアジア進出が原因でした。満州を奪い、朝鮮半島まで属国化しようとする露骨なロシア帝国主義に対し、日本は何度も自重を求めます。しかし、日本を甘く見たロシアは譲歩せず、戦争に突入。ロシアは日本の数倍に及ぶ強大な軍事力を持ち、世界の誰もがロシアの勝利を疑わない中での危険な賭け。ところが、秋山兄弟など、優秀な若者が大胆かつ緻密な戦略を立てロシア軍を撃破、世界中で語り継がれる「東洋の奇跡」を起こしました。



 忘れてはならないのは、「奇跡」は周到な準備によって実現されたことです。当時の海軍や陸軍は、日清戦争直後からロシアを念頭に置いた開戦準備を周到に進めました。さらに、当時の最強国である英国と日英同盟を結び、新興国の米国とも良好な関係を築くことで、外交的にロシア包囲網を形成しました。こうした準備があったからこそ、世界中を驚かせる勝利を勝ち取れたのです。



 国際環境の変化を冷静に見極め、防衛と外交を一体的なものとして総合的に安全保障戦略を構築し、着実に準備を進めること。これこそ、我が国の外交・安全保障の基本であり、近代日本の偉大な遺産だと思います。



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