☆最近は,労働組合の会合に参加する人が減っているのではないだろうか。ストライキなど,あまり聞かない。
  しかし,私が小さいころは,バスがストだから走らない,ということがあった。その頃は意味が分からなかった。ただ,労働組合が元気だったと思う。父も無線局で,労働組合のことをやっていた。夜勤明けでも,会合に出ていた。
  今日は,その時の歌である。

○論卓

スト打つを結論とせし夜の討議春の獅子座に一夜対きおり

ジーパンの裾より冷えてさらさらと疲れが先鋭化すると思わず

個人憎悪の論卓に黙す良心の性根図太く育つを待てり

成長が殻をかえゆくやどかりの詩語をひと月あまりひきずる

☆かなり,激しい歌である。この時代は,それが当たり前だったとだろう。
   かつては,賃金とか労働時間,休暇などで
争っていたと思う。労働条件である。今は,労働条件よりもハラスメント。嫌な思いをするかどうかが問題になっている。
  かつての労働者は強かったと思う。