父が亡くなって1ヵ月である。
  その間,いろいろあったなぁと思う。でもあっという間だった。自分の体調も優れない日が続いた。ようやく,元気になったという感じである。

   さて,今日の歌のテーマは無線塔である。

   漁業無線には,無線塔が欠かせない。その無線塔を見ながら何を感じたのだろうか。

(短歌)

鉄塔の銀色朝の陽を受けて牟呂峰丘陵の空を貫ぬく

牟呂峰颪に荒ぶ稜線を踏み砕き向かう鉄塔に赤灯が点く

安全と大漁祈願の夢二つ海を指しゆく雲に祈れり

微かなる感度に潜む息づかい符号がまとう今朝の好漁

☆歌の中の牟呂峰とは,岩手県南部の美しい山で一般には室根山と書くようだ。ここに無線塔があり歌を詠んだのだろう。

  個人的に,3首目がいい歌である。とてもわかりやすいのだ。父の歌にしては。