金華山沖より手旗にて送る家持の賀歌(長歌)
レーダーの緑光に見し篦岳の丘陵画像に黙礼し大伴宿禰家持の 金の賀詞を手旗にて 無線甲板の蒼き風切って送信れり 若くして 歌を離れし家持の失意相次ぐ政変の曲折に不運免れず 将軍となりてみちのく多賀城の在所にこうず 遠ざかる航跡の涯てうらうらに照れる篦岳広大に黄金の実り従えて 光る天地に境なし 若き日に思いこがれしみちのくの黄金の里の 輝きを胸深く秘め混沌の世に立ち向かう老将軍 歩み憶わん 東なるみちのくの山の応えとも 万葉の雲ののろしとも 黄金の天の うたたなつかし
反歌
森暗き窪の金の選鉱の研ぎ澄まされて響きくるかも
☆本日もこのブログをお読みいただき,ありがとうございます。心から感謝申し上げます。
亡き父は,自分の歌集を出したいという夢を持ち,歌を作って参りました。
生前に読まれることは,ないものでしたが,死後,息子の私が父の思いを引き継ぎました。おかげさまで,たくさんとは言えませんが,何人かの方に読まれることで,父は幸せに感じることだと思います。
私自身,短歌の解釈が 未熟で,どう書こうか迷ったりしていますが,読んで頂きありがとうございます。それしかありません。
これからも続けていきたいと思います。
むらくん