反歌
京浜港を出でて舷側に波の飛ぶ海だけを見る昼のコーヒー
舷窓を鏡に嘔吐のあとの涙拭く我が手に負えぬたかが入港
発作きて背(せな)をまるめて渾身の嘔吐のすべて黄水半滴
体調の戻る空腹ややありてノックザドア寿司の夕食
穏やかに水平線の広がりて海面反射の紅旭 を航く
☆反歌とは,長歌の後に添える歌。らしい。
そして,長歌の内容を要約しているもの,らしい。
長歌では,思うのまま,省略できなかったのだろう。
あまりにも経験が凄すぎたので、まとめるのが難しかったのだろう。それでいいと思う。