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ミュープロダクション オフィシャルブログ

『名もなき星たちのキラメキ』

目が覚めると雨。

桜島を眺めながら庭園で朝食という訳にはいきませんでしたが、前日に劣らぬ豪華なバイキングに満足し、市内観光へ。

荒れ模様の海と、普段よりかなり多いという噴煙に恐れをなした妻の意見を取り入れ、桜島への渡航はあきらめることに。

西南戦争の末期、西郷隆盛たちがしばらく身を隠したという洞窟は妻が近寄りたがらず、レンタカーの窓越しに眺めながら西郷隆盛自害の場所に立ち寄り、15分ほど走って仙巌園へ。




大河ドラマ「西郷どん」の撮影でも使われた、島津家の元別邸です。

西郷どん人気は大したもので、次から次に観光客が押しかけてきます。

ここから見上げる桜島は、晴れていればさぞかし壮観だったことでしょう。

それでも雨はあがり、見応えのある庭園を堪能して市内に戻り、西郷隆盛像の前で記念撮影。


この周辺は特に外国からの観光客が多く、大型の観光バスがたくさん停まっていました。

午前中で市内観光を終え、レンタカーを返し、次の目的地・別府へ。

再び「さくら」で北上し、小倉で「ソニックにちりん」という特急に乗り換え、1時間ほどで別府駅へ到着。


車で10分ほどの温泉付きビジネスホテルにチェックイン、まずはひとっ風呂浴びてから市内の居酒屋へ。

いくつかの候補から迷ったあげく、二人の孫の名前に使われている「仁」の文字に引き寄せられて写真の店へ入店。


けっこう空いてるなと思ったらほとんどが予約席で、運よく3階席が空いていて入ることができ一安心。

人気の秘密は魚介類の新鮮さと値段の安さ、それに店員さんの対応の気持ちよさなのでしょう。

念願の関さばを売り切れ寸前で食べることができ、とり天やりゅうきゅうといった郷土料理もボリューム満点で、この店でよかったと思わせる内容でした。

夕食後、街中を散策。別府の名所・竹瓦温泉のそばを歩いていると、夜というせいもあって、まるでタイムスリップしたかのようでした。

そして、別府を訪れた最大の目的はこの店。私が最も尊敬する、37年前に亡くなったシンガーソングライター・大塚博堂の身内の方が経営する「博堂村」です。


しかし…。

残念ながら、この日は月曜で定休日。これも運命なのでしょうか。

十数年前、一人でふらりと訪れた別府で偶然出くわしたこの看板に吸い寄せられ階段を上ると、事情を知ったママさん(博堂の義理のおばさん)が大歓待してくれたのでした。

ご主人(博堂の実のおじさん)や常連さんも呼び寄せてくれ、飲み、歌い交わして夜が更け、忘れられない日となったのです。

いつか再訪したいと願いつつ年月が過ぎ、その間にママさんは亡くなり、妻と二人でやっと訪れることができたというのに、なんと間の悪いことか…。

運は平等とも言います。これでチャラ、きっとまたお出でということなのでしょう。

ママさんなきあとも店は閉めないで、娘さんたち若い方々が盛り上げていると聞いています。

今度は定休日をちゃんと調べて来ますから、それまで頑張っていてくださいね。

4日目へ続く!
2日目はホテルの朝食から。

ここのバイキングは郷土料理のオンパレード。とてもビジネスホテルとは思えない充実ぶりで、特に博多うどんは格別、馴染み深い讃岐うどんも真っ青の美味しさで、朝からおかわりしてしまいました。


今日の目的地は鹿児島、9時過ぎの「さくら」で南下します。

1時間半ほどで鹿児島中央着。駅前でレンタカーを借り、まずは知覧を目指します。

緑深い山並を走り抜け、1時間ほどで特攻平和会館に到着。


入場した途端、またもや妻に異変が…。

二度目の頭痛に襲われ、入口付近から中へ進めなくなりました。

無数の遺影、生々しい遺書と遺品の数々、不時着して大破した本物の零戦等々、私でもギリギリの閲覧でしたから、中まで入らなくて正解だったのかもしれません。

わずか70数年前にあった悲劇…。犠牲になった人々への哀悼の思いは万人に共通だと思いますが、原爆同様、二度と繰り返さないと思うか、戦争の亡霊に取りつかれたように再び破滅への道を進もうとするのか、どちらが人間として正しい道かは、ここに来れば議論の余地はないでしょう。

知覧といえば武家屋敷跡が有名なので立ち寄ってみましたが、会館に比べると、かなりインパクトが弱い印象でした。


それにしても知覧は美しい町、この町が二度と悲劇の舞台にならないことを願っています。


次に目指したのはJR最南端の駅・西大山。日本一の大うなぎが生息するという池田湖畔を通り抜け、約1時間のドライブです。

たどり着いた西大山駅には、14年前に訪れた際には想像もできなかったほどの観光客が…。無人駅には不似合いなほどの賑わいをみせていました。

ここから望む開聞岳の美しさは変わりなく、薩摩富士と呼ばれる堂々として優しい稜線は、南の果ての寂れた駅までたどり着いた人々の心を癒してくれます。


特攻兵が最後に目にした山が開聞岳、どんな思いでこの美しい山を眺めていたのでしょう。

それにしてもこのダイヤ、車でなければ大変なことになるところでした。


今回、花好きの妻が最も楽しみにしていたのが「フラワーパーク かごしま」。西大山駅から車で10分ほどの所にあります。



雨が振りだしてきましたが、ここは南国のパラダイス。とても日本国内とは思えません。

広い園内には数えきれない種類の花が植えられており、草木が南国ムードを演出してくれています。

妻は最高の笑顔を取り戻してくれました。

雨が強くなってきましたが、すぐ近くの長崎鼻は外せないところ。

かつては新婚旅行のメッカで、旅館が2軒、土産店が35軒も建ち並んでいたそうですが、今は土産店が5軒ほど。浦島太郎伝説にまつわる竜宮神社と灯台、遠くに霞む開聞岳が静かに見守ってくれています。



写真の下に広がる東シナ海に面した磯はなかなかの好釣場のようで、大物を抱えた何人もの釣り人とすれ違いました。

風雨が強くなってきました。二人ともあまり得意ではない、指宿温泉の砂の蒸し風呂は会館の見学だけに留め、鹿児島市内を目指します。

約1時間半かけて宿泊先の「城山ホテル 鹿児島(旧城山観光ホテル)」に到着。

西郷隆盛終焉の地・城山の中腹から桜島と錦江湾、鹿児島市街を眼前に望むことができる広めの内風呂と露天風呂が大人気の温泉ホテルで、鹿児島市内ナンバーワンと賞されています。


私は二度目の訪問となりますが、実は今回の旅、このホテルの空き状況にすべての日程を合わせました。

それほどまでに、また来たい、あの人を連れて来てあげたい、何度でも来たい、そう思わせる至れり尽くせりのホテルなのです。

それでいて料金はいたってリーズナブル、一般的なビジネスホテルと大して変わりません。

チェックインを済ませ、タクシーの運転手さんに教えてもらった天文館にある郷土料理の店へ。


「吾愛人」と書いて「わかな」と読みます。

スポーツ選手や著名人も数多く訪れる有名店だそうですが、店内に入るなりこんなものが…。



ここはもしや、我々と同じ阪神ファンの店⁉

想像通り社長が阪神ファンで、つい先日まで「阪神の間」があったそうですが、今シーズンも不甲斐ないので激励のカツを入れるため、当面は閉鎖しているのだそうです。

いいぞ、わかな!それでこそ真の阪神ファンというものです。

きびなごの刺身や黒豚のしゃぶしゃぶなど、手頃な料金で数種類の鹿児島の味を堪能しましたが、食べ物を撮影する習慣がないので、いつも食べ終わってから撮り忘れに気づきます。

まぁ、我々にとっては撮るより食べるほうが大切だということなのでしょう。

その後、雨の天文館をちょっとだけ散策。鹿児島といえども地方のご多分にもれず、前回よりシャッターが目立つような気がしました。

タクシーで10分のホテルへ帰りついたのは10時半頃、あ~、長くて濃い一日でした。

3日目へ続く!
保育士一筋40年…。

昨日、妻が定年退職を迎えました。

これからしばらくは湯河原への引っ越し作業と、生まれたばかりの二人目の孫の世話が続きますが、それが終われば毎日温泉に浸かりながら、これまでやりたくてもできなかったことや新たな趣味にチャレンジし、時々は二人の息子夫婦と二人の孫に会いに東京へ出かける生活となりそうです。

長い間お疲れ様でした!

そして、ありがとう!!

いつも自分のことより家族のことを最優先してくれながら最後まで自分の好きな仕事を全うした妻の姿に、私も息子たちも尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

5年間の再任用は可能でしたが、私が反対しました。

これからはのんびりと、残りの人生を楽しんでください!