岩風呂の温泉に入って朝食を早々に済ませ、歩いて10分ほどの別府国際観光港へ。
今日はフェリーで四国へ渡り、道後温泉を目指します。
このルートはフルムーン切符には含まれていません。
湯煙上る別府の街に名残はつきませんでしたが、2時間45分の船旅は好天に恵まれ波もなく快適そのもの、船内はガラガラで手足を伸ばし放題、広い二等船室の一画を貸切状態です。
1時間半ほどで、もう四国は愛媛県の佐田岬半島が見えてきました。
私の出身は高知県、四国が近づくといつも、なぜか肩から力が抜けていくような脱力感と安心感が生まれます。
この写真では分かりにくいかもしれませんが、山の頂上付近に何機もの風力発電のプロペラが見えています。
半島の裏側あたりに伊方原発がありますが、四国は既に自然エネルギーだけですべての電力が賄えるようになっており、危険で余計な発電所は必要ないと、四国全県から邪魔物扱いされています。
12時30分、八幡浜へ入港。バスで5分のJR八幡浜駅から特急「宇和海」で松山へ。
車両は子どもが喜びそうなアンパンマン列車でした。
松山駅からは市電に乗り換え、街並を見物しながら終点の道後温泉へ。
からくり時計と足湯が迎えてくれました。
ここから徒歩5分のホテル・メルパルク松山へまずはチェックイン。さすがは松山、ウェルカムドリンクがポンジュース飲み放題でした。
一休みしてから早速、妻念願の道後温泉本館へ。
ホテルにも同じ温泉を引き込んだ大浴場があるのですが、まずはここでしょう。
2階の休憩室が使え、神の湯と霊(たま)の湯の2種類の温泉に入れるコースを選び、1時間ほどゆっくりと道後の湯を堪能させてもらいました。
外に出るとまだまだ陽は高く、初夏の清々しい風が心地よく吹き抜けます。
温泉場らしく活気のある商店街をしばらく散策し、夕食の場所に選んだのはホテルおすすめ、道後温泉本館のはす向かいにある「おいでん家」。
瀬戸内海の鮮魚と愛媛の郷土料理、道後の地ビールを掘りごたつの座敷でじっくりと味あわせてもらいました。
食べ終わって外に出ると、夕暮れ時の道後温泉本館はこんな雰囲気に。
アニメ映画のモデルになった理由が分かるような気がします。
全国的に地方の温泉地は寂れてしまった所が多いのですが、日本最古の温泉である道後は、いつ来ても適度な活気があり、何か大きなものに見守られ包まれているような安心感がある、不思議な場所です。
ホテルに戻り、大浴場に入りなおして就寝。道後の湯をたっぷりと浴びさせていただきました。
5日目へ続く!