駐在員の配偶者が悩まないための3つの心がけ | 海外生活・国際恋愛カウンセリング

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駐在員の配偶者特有の悩みを挙げてきましたが、では、ストレスのない海外生活を送るために、どのようなことを心がけたらよいでしょうか。

 

駐在員の配偶者の悩みでよくあるのは、「自分のあり方についての迷い」です。自分はこれでいいのか、正しいことをしているのか、他人から見てどう思われるのか、もっと何かできることがあるのではないか、努力が足りないのではないか・・・。

 

この「自分のあり方についての迷い」が発生するのはなぜかというと、先にも挙げたとおり、生き方の自己選択が狭まること、支える立場になりやすいこと、相談相手がいないこと、が大きいです。

 

なので、有効な解決策としては以下になります。

1、自由に選択する
2、自分の人生を生きる(人を支えることを第一に考えない)
3、相談する

 

1、自由に選択する

 

一般的に、海外でのびのび暮らす秘訣は「属性や立場を意識せずいかに自分自身でいる時間・空間を作ることができるか」にかかっています。

 

まずは、自ら「駐在員の配偶者であるから~しなければいけない」と言い聞かせて窮屈になっていたとしたら、それを止めましょう。

 

駐在員の配偶者は、皆、駐在員の配偶者である前に、一人の女性だったり、妻だったり、母だったり、ワーキングパーソンだったり、主婦だったりします。それだけの多様な人生を、帯同で海外に来たというだけで「駐在員の配偶者の生活」というひとつの枠に押し込めるのは無理です。

 

あなたを「駐在員の妻としてしか見ない人」がいたとしたら、その人と距離を置き、あなたという人物を理解する人を探すようにしましょう。また、「もし私が現在、駐在員の配偶者ではなかったら、いったい何をするだろうか」と考えにもとづき、それをなるべく実現しましょう。「これを言ったら&これをしたら、夫や子どもに迷惑がかかるかもしれない」と思うことでも、自分が言いたいことややりたいことは健康的に実行しましょう。

 

人間は自分だけのことなら自己責任で自由ににできますが、人に迷惑がかかるかもしれないことには強力なブレーキがかかります。駐在員の妻が何かをやろうと思っても「できない」「やめておこう」となる要因が、この心理的なブレーキです。

 

このブレーキをいかに意識せずによい意味で自分中心になれるかが、駐在員の配偶者の心の健康につながります。

 

以前ある都市で、駐在員の配偶者は「運転してはいけない」という暗黙の決まりがあったが、ある一人が運転をはじめて、それをきっかけに皆が運転をするようになったという話を読んだことがあります。また、以前は就労が難しかったですが、現在は就労をサポートする企業も増えているようです。

 

ルールは守らないといけないというのは一理ありますが、一方で、ルールといっても人の作るものですから、状況やニーズに合わせて変化させていくことも必要です。「誰もしていないけれど、自分はこれをやりたい」と実行する人が先達となって、慣例が変わることも大いにあるでしょう。あなたが本当にやりたいことをしてみましょう。我慢しているよりは、はるかに健康的な生活を送ることができるはずです。

 

2、自分の人生を生きる(人を支えることを第一にしない)

 

自分の人生を生きる、というと、離婚したり、夫を置いて帰国したりすることを思い浮かべる方が多いです。最終的にはこういう選択がよいこともあります。ですが、たいていはその前にできることがまだまだたくさんあります。ここでの自分の人生を生きる、は、環境を変える前に、自分の心がけの部分でできることを変えましょうということです。

 

夫を支えること、子どもを支えること・・・どれも楽しんでやっていいたら、とても素敵なことです。ですが、こういう方はもともと悩みません。悩むのは、人を支えるあまり、自分の人生を生きることが後回しになるパターンです。

 

誰かの世話をすることや、誰かの役に立つことを目的にすると、幸せの基準を自分の気持ちではなく、相手の反応に委ねてしまうことになります。そのため、心理的な依存状態に陥りやすくなり、感謝されないと落ち込んだり、人から認められていないと自分が保てなかったり、自分がいつも犠牲になっている感覚があったりします。

 

こういう方は、いったん人を支えることを止めて、自分の人生を回復することにエネルギーを使っていただいた方が楽になります。私がおすすめするのは、行動をできるだけ止めることで「誰かの役に立っていなくても、自分は自分のままでいい」と感じていただくことです。

 

依存体質の方は、「あり方(Being)」よりも、「行動(Doing)」を重視します。たとえ心が苦しかったり、うつ状態であったりしても、家事や育児その他「自分がするべきだ」と感じた行動を、しようとすることをやめられない場合もあります。そして、何もしていなかったり、誰の役にも立っていないと、自分を責めます。誰かを助けていないと自分が落ち着かないのです。

 

自分のあり方はどうでもよくて、やったかやらないかの結果を元に自分を厳しく批判します。

 

ですが、考えてみてください。どんなに完璧な妻であっても、毎日泣いていたら、それは意味がないと思いませんか? どんなに完璧に人付き合いをこなしていても、本当は毎回行きたくなくて、体調が悪くなる・・・そんな自分はかわいそうだと思いませんか?

 

発想の転換が必要です。人よりもまず、自分をきちんと労わること、自分の気持ちを大事にすること、自分の体の健康を保つことをしてください。

 

つまり、人を支えることより先に、自分で自分を支えることを覚えなればいけません。自分で自分を支えていないので、人に依存して気分が不安定になり、心が辛くなるのです。

 

依存体質かな?と思ったら
・やらなきゃと思ってやっていることを止める
・一人の時間を楽にすごせるようになる(何もしていなくても自分と楽にいられるようにする)
・自分をたくさん褒める

ことを心がけてみてください。

自分を支えられるようになったら、人を支えることは、余力でできるようになります。

 

3、相談する

 

最後にですが、相談することはとても大切です。
頭で堂々巡りで考えていたことが、言葉で誰かに言ってみることによって、頭がすっきりしたり、それまで気づかなかったことに気付いたりします。
身近に最適な相談相手がいない、という悩みもとてもよくあります。そんな時はぜひ、オンラインでも構いません、カウンセリングを頼ってください。

 

ありのままの自分で心地よくいられる、という状態は、今後の人生でどんな環境でも自分を支える大きな資質になってくれます。カウンセリングでできることはたくさんありますので、利用してくださいね。

 

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