初めて模試を受けたあの日から
いつも結果はEまみれだった。
駅に向かう同級生たちはだれも無口で
足元だけを見つめていた。
私は一人下り電車に乗り
凍えそうな手で模試結果を握りしめながら窓の外を見つめていた。
ここは南魚沼 雪景色
とうとうE判定が30を超えた日
「ご覧!これが希望の大学のキャンパスね。」と友が携帯をかざす。
先月受けた記述の結果が胸に迫り
悔し涙でスクリーンがよく見えない。
「さようなら ●▽大学 私はBFに向かいます。」
降り続ける雪が泣けとばかりに独りホームに立つ私の頬を打つ
ここは南魚沼 受験坂
監督のE判定供養風景
キティちゃんが「もう受験いやだ・・」と机の上で寝っ転がってしまっている。神頼みしか策は残っていないから監督は真剣だ!写真に映るこの男子は国立狙いでお賽銭に2,000円ももってきた。良い子だ!



