プライムでたまたま演歌が流れた。古い歌だ。ただ監督には忘れられない思い出があるんだな。

 

アメリカのスタンフォード大学でホスト達が日本人留学生の歓迎会を開いてくれた時のことだった。早稲田,慶應,神戸女学院,そして関学から来た学生達で、監督をのぞいてみんな英語はできるものばかりだったと思う。最後にアメリカ人の学生達から何か君たちもやってみたらと誘うようにやんわり言われた。日本人留学生からお礼をかねて何かしないとカッコがつかない感じになっていた。こういう場面に日本人は弱い。ましてや英語だ。みんな顔を見合わせて動揺していた。同時にみんな監督の方をみてお前の出番だと言いたげだった。

 

監督は何をしたものかアイデアは全くなかったが,ここで誰も何もしない訳にはいかない。もし何もしなかったら日本人留学生がなめられてしまうと強く思った。そして当てのないまま前にでた。監督のホストだった Georgeが満面笑顔で監督を「MR.ZO]と大声で紹介してくれた。先で大親友になったGrantも手を叩いて笑いだした。もう後には引けない。

 

監督はへたくそな英語で

"I will sing a very famous Japanese Enka. Title is YOMENI KONAIKA,That means Please Come to my wife without any money,clothes and furniture"とかなんとかいい加減な英語を即興で言ってアカペラで1番だけ歌った。もちろん日本語で。

スタンフォードの学生たちは全く意味が分からなかっただろう。

日本人の学生たちはクスクス笑っていた。

やがて大笑いになって最後にみんなで大きな拍手をしてくれた。

 

後で留学プロジェクトのリーダーだった早稲田大商学部教授の椿先生が「ZO君,よかった。とてもよかったよ。」と慰めて?くださったな。

懐かしい思い出だなあ・・・

                               監督

スタンフォード大学 CA

関西学院大学 西宮

レインボーランゲージハウス

浦佐本校