誰もいない夕暮れの銭が淵公園 ふたりの愛を確かめたくてそっと彼女の手を握ろうとした。深緑の湖面が静かに風に踊り、山間に程なく沈む真っ赤な夕陽が
「今だ!」と言っているようだった。
勇気を出して彼女の左手をぎゅっと握った。
その瞬間、彼女は驚いたように手を引いた。
「なにすんのよ!」
「触んないで!」
そう言い終わる間もなく彼女はまた携帯を覗き込んだ。ぼくは一言
「ごめんね」と小さな声で言った。それから立ちあがろうとしたら今度は彼女がぼくの腕を掴んで強く引っ張った。その瞬間ぼくはバランスを崩して彼女の上に覆い被さるように倒れた。
公園のベンチの上で彼女の顔が静かに目の前に広がった。
夕陽はすっかり沈み風だけが静かに湖面を漂う。
初めて君の唇に触れた瞬間だった。
レインボーランゲ―ジハウス
進学塾アップリフト 監督


