共通試験まで残すところ1か月ちょっとの今、各校で補習が開催される。

強制参加だ。問題集を買わされ、演習と答え合わせと宿題をたった2週間だけくりかえす。

 

どういう効果があるのだろうか?

大切な最後の時期に、学校の学力が全国平均もないような高校がみんな一緒に演習をする意義が見えない。一般的に受験校はこの時期、追い込みをかけるからレベルの低い高校群は一気に差をつけられる。春からA判定をもっているものが秋になってもE判定しかつかないものに追いつかれて追い越されるはずがないだろう。講習自体が滑稽にうつる。

 

ではこういうレベルの高校は今何をすべきか!

答えはこうだ。「いまから間に合う大学説明会!」だろう。

教師が責任をもって「この大学ならいけるかもよ!」と色々一緒に考えるセミナーを開いてやるべきだ。数年前の話だがうちの生徒で3月になっても全く大学に決まらず最後までどえらい苦労をしたものがいた。試験前日インフルにかかり救急車ではこばれたり、滑り止めの私立で高熱のため別室受験となったり・・・お金を振り込んだが間に合わず大学から電話があって受験できず返金されたり・・・その一切を担任は知らなかった。

 

監督は聞いたんだ。

「するとなにか。卒業式の日に学校に行ってお前の担任は「お!ひさしブリブリ ブロッコリー」といってお前に手を振るのか。お前が全部滑っている事やインフルにかかったことも全く知らずに・・・」そこで生徒の方が気を使って担任に電話を入れた。担任は「今からでもこの2つなら受かるかも」とアドバイスをくれた。しかしその大学のうち一つはその時点でもう締め切りがおわっていた。

                                                       監督