「また会えたらいいな」の部分を悩んだ末消してメールを発信したのは真夜中の12時だった。男子は何か落着かなくて携帯の電源を切ってそのまま布団をかぶって寝た。ただ・・・彼女からもらったアジサイ色のカードとハンカチを枕元において。

 

「何してるがー!電車に送れるよ!」

おふくろの大声で起きた。やばい!

急いで支度して飛び出した。その瞬間、思いだして部屋にもどりベッドの上に置いてあったハンカチをつかんでズボンのポケットにいれた。

電車に乗ったら、みんな携帯を見ているから「オレ電源切ってる」とわかっていたけれど怖くてそのまま正門をくぐった。

 

1日中落ち着かなかった。

「向こうは長高だから毎晩遅くまで凄い勉強をしているにちがいない。昨日の晩送った俺のメールなんて見ているはずはない。、仮に読んでくれてもそれだけのことだ。彼女の反応はこっちではわからないし・・」

そう思いながら殆どみんな居眠り状態の地理の授業を受けていた。

 

「こんな俺なんか相手にしてくれるはずがない・・」

そう思って一日中忘れようとしていた。だけど想いは募るばかり。

「かわいかったなあ。少しお化粧をした目元がきれいだったなあ・・」

 

ということでこらえきれず夕方5時ころ、ついに携帯のスイッチをいれた。

まるで合格発表を見るみたいに。

メイルアイコンの右上に5の数字が見えた。どうせジャンクだろうと思いながら

ダメもとでクリック。

1番上に彼女からのメールが届いていた!!!

時間的に自分のメールを打った直後、夜中の12時半だと思う。

あわてて開こうとしたが、前を見ていないから転びそうになった。

手が震えているのか親指が空回りする。やっとの思いでメールを開いた。

息がハーハーしているのがわかる。

メールをみて更に驚いた!

 

To be continued            レインボーランゲ―ジハウス 塾部門監督