全統で英語166点をとった。学年で4番になった。去年の今頃は70点、122番だった。昨日のプレも160点を超えた。「力がついたなあ。」とだけいった。うなずきながら「ありがとうございます。」と静かに答えた。

先週末の特別講習でみんなの前で初めて褒めた。ほんの数か月前までは下を向いてひたすら監督のライオン教育に耐えるしかなかったのがウソのようだ。すごい努力をしたに違いない。

「わからない単語や語句は辞書を引き倒して周辺の語句も軒並み読み続けて来ました。」といった。

 

実は成績の伸びをほめているんじゃないんだ。上位校では9割獲るやつもいるんだからまだまだだ。監督はこいつの誠実さに惚れるんだ。2年生からみている。ひたむきさ、くじけない強い思い、そしてどんな小さ連絡でも必ずその日のうちに丁寧に返信をくれる礼節。この間もこれまでの読解の問題集を持ってこいといったら、学校の帰りにリュックいっぱいに30冊以上詰めて持ってきた。 大きな体で無口で何も言わないがきっと重たかったにちがいない。

 

成績でもたつき限界を感じていたころもあったと思う。だが一貫してついてきた。叱ってもぼろくそいっても努力を弱めない。 厳しく言いながら

「絶対勝たせないといけない。」監督は何回もそう思った。

正答率が伸びず問題集の効果がでない日々もあった。親には時限を切って模試で100点を超えないときは大幅な指導の練り直しになると連絡をしていたくらいだった。

 

望み通りの進学をはたし希望をしている有利な就職をとげてほしい。

会社員時代、監督も多くの部下を見てきたが、お前のような新卒ならどこの部署よりも優先して自分の部に入れると思う。

なぜか? それはお前は一本筋が通っている。約束を守り自分にきびしく、そしてなにより苦労をいとわない。

 

いいかい! 受験はここからだ。おまえの高校で4番でも今の成績ではE判定。それが現実なのだ。当然厳しい先が待っているかもしれない。

されど志はゆるがず ひたすら走るんだ ゴールまで。

これは何もおまえにだけ言っているんじゃないよ。監督自信も自分にそう言い聞かせている。

おまえの成功を祈る。

                                                     監督