監督の実演付面接指導を忠実に守り
7倍の競争率を乗り越えPT(フィジカルセラピスト)の世界では日本1といわれる名門大学に入った女子がいた。監督はその女子生徒に、「絶対お尻を見せるんじゃない。」と教えた。 そして面接が終わって「ありがとうございました。」といって立ち上がったままドアまで下がるときは、試験官を見つめたまま右手と右足、左手と左足を揃えて、そろりそろりと床から足を上げずに後ずさりするよう下がれとしつこく実技指導した。最後はスカートを両手で持ちげるようにして軽く斜めに体を傾け「えへ!」という感じでかわいくお辞儀をする方法までして見せた。(実はオークションで特大のセーラー服まで買って準備をしていたのだがスカートははかなかった。)
この生徒は受験の日の夕刻、東京から戻ってレインボーに報告に来た。
さっそく2人で論文の内容を検討した。1番は「当たった!」と思ったが、2番がパッとしない印象を受けた。ただ1点気になったことがあった。それは面接での出来事だった。
「監督ぅ・・」
「なに?」
「あたし面接で笑われちゃったんです!」
「なんで?」
「お尻を見せないよう後ずさりして下がって部屋を出ていこうとしたら後ろをみていないのでドアにめちゃくちゃ強くぶつかって面接官の人たちに大笑いされて恥ずかしかった・・」
監督は面接の時、絶対,尻(ケツ)を見せるなとアドバイスした。さらに右手と右足、左手と左足を揃えて後退しなさいと実演までして教えた。こいつはちゃんとやってのけたんだ。
「手もそろえたか?」
「もちろんそんな変な歩き方はしませんよ!!でも監督に言われたとおり、お尻を見せなかったんですよ!」
偉い!この娘は一生を決める大切な面接で監督の指示を守るという無謀な賭けに出た!
そして7倍の公募推薦を
勝ち抜いた!
なぜ受かったんだろう?
小論で勝ったことは間違いいない。ただそれだけではない。
壁にぶつかった生徒を見て大笑いした面接官達もこの生徒の論文を読む。この子のひたむきで初心なその瞬間が論文の内容と重なったに違いない。きちっと感じ取ってくれたに違いない。「ああ、壁にぶつかったこの子が書いた論文か・・」
だって面接で後ずさりして壁にぶち当たる受験生がいるか?しかも女子だぞ!多くの子供を面接している教官たちがその瞬間を見逃すはずがない。
ところでこの生徒の論文には人生に対する直向きさ、高齢者へのいたわり、地域の睦、そういうことをしっかり意識して18年間生きてきた証が表出されていた。それと面接でバックしてドアにぶち当たったこの子の人となりがピタッと重なって高く評価されても不思議は無い。もちろん成績・部活は文句なしだった。陸上を続け、3年間始発で登校し、朝自学をして学年TOPだった。
どこの高校も今やっていると思うが、面接練習で椅子の左にたてとか、お辞儀の角度とか、面接官の目を見すぎるなとか・・決まりきった質問の想定練習を繰り返している。そんなのばっかり全国から集まって勝負に勝てると思うかい?
みーんな一緒に見えるだけだ。
ただひたすら直向きに・・・
素の魅力 地の力を前面にだせばいいんだ。
18歳の!
だから面接練習など一切要らない!
おめでとう 完全な勝利だ!
それでこそ監督の生徒だ!
受験生よ!
面接でケツを見せるんじゃないぞ! 監督


