監督はその昔、3千回上越新幹線に乗って浦佐-東京間を通勤し、東京駅の真横にある本社に出勤せずにそのまま東海道新幹線に1分で乗り換えて時には博多まで出張する日もあった。予定が詰まっていたから原則日帰り、食事は電車の中、駅弁は1日4個食べた。そばについてる部下が「今日もW(ダブル)にされますか?」と駅弁を2個買いに行ってくれたものだ。監督の年間交通費は600万に達し、その他に浦佐から東京の新幹線定期代は年220万を超えていた。だから交通費だけで年間850万近くかかっていた。つまり経費だけで普通の会社員の給与より多かったわけだ。それでも当時の監督は「当然だ。毎年予算100%達成して会社にしっかり儲けさせている。」などと自信満々だった。今ふりかえるとやりたい放題させてくれていい会社だったなあとつくづく感じ入る。
そういうことで大体ほとんどの新幹線の駅を知っているが、何よりユニークで驚いたのはここ上越新幹線浦佐駅だ。それは駅のベンチで地元の高校生がデートをしていたのを目撃したからだ。青いブレザーの高校生カップル。人目をはばからず男子の膝の上に横たわる女子。その大胆さにビビってしまった男子は明らかに体が硬直していた。あの日夕刻6時過ぎはまだ明るかった。新幹線浦佐駅西口に出てきた乗客は監督一人だけだった。ベンチに座る高校生カップルのその女生徒の大胆さを目の当たりにして「こういう新幹線の駅が日本にもあるんだなあ。」とほんの1時間40分前は東京にいた監督は何度も目をこすった。
かわいい・・
もえ・・
いや本当の感想は!!
かわいそうだった。
恥ずかしいくらいに・・・

