素晴らしい教師に出会った高3 その涙の理由

 「先生 やりました!○大学に受かりました!」と言い終わる寸前でもう声にならなかった。先生が両手で肩を抱くように「ようやった。すごいぞ。ほんまによーやった!」と言いながら何回もグイグイ揺すった。私は先生にもたれかかるようにして泣いた。振り返るに何回も諦めかけた。そのたび励ましてもらったり、その倍以上、強い調子で叱られた。秋にドッギング判定でDがついて、「もう○大を断念します。」と面談の最初に言ったら、先生は「あほか!お前は。ここから勝負を賭けへんでどないするんや。根性入れて限界までやってみんかえ。」そう怒鳴られた。面談時間いっぱいいっぱい延々と「分析」「時間軸」「弱点にしぼれ」と檄をとばされた。「ありがとうございました。」と部屋を出ようとしたら、先生が立ち上がって「○○よ。ここからやで。ええか 先生がついてる。お前ひとりやない。そこを忘れるんやない。」と言ってくれた。肩に回したごっつい手が、「先生がついてるから」とはっきり言っていた。あの瞬間から気合が入った。滑ってもともとだと開き直れて、あまり判定が気にならなくなった。限界までやってみようと心に決めた。そして受験が怖くなくなっていった。今振り返るに先生との出会いが大きなターニングポイントだったと思う。

 

お母さんが、「あんた全部○○先生のおかげだよ。あの面談の日を境にお母さんの子供かなあとおもうくらいの集中力をみせたものね。食べ物の味がわからないような感じだったもの。えらい!ほんとうにおかあさんうれしい。あの先生に出会えて幸運だったね。もう1回ご挨拶にいこう。先生の好きなお酒持って!」

 

さて・・・監督はウチの生徒達からこういう話を聞いたことが1度も無い。

かけらもない。

微塵もない。

高3の担任というのは「模試結果口先案内人」ではいけない。子供たちの「未来水先案内人」であって欲しい。

 

教員資格をもたないもぐりの監督はそう願う。うちの生徒のためにも。