賢い・・・確認試験が400を超えていたし高校の評点も4.5を超えている。単語と熟語で400近く覚えろと指示すると毎週満点で通過する。ここまで楽にこなすのは200人で一人のレベルだ。あの高校では5回やっても覚えられないものがほとんどだ。

 

かわいい・・・コロナのせいでマスクをしているから顔面全体を見たことが無い。顔面の3分の一しか見えないからはっきりしたことは言えないが、かわいいような感じがする。

 

性格とマナーがいい・・・夜に事務的連絡を入れた。すぐ来た返信の最初に「監督、夜遅くまでお仕事ご苦労様です」との前置きから始まっていた。多くの生徒とのやり取りでこんな気づかいは初めてでびっくりした。

 

人生を良く考えて生きている・・・先の事を見据えようと真剣に考えている。発想が全然うわっつらじゃない。文系転換を決め学部の選択が定かでない現時点でも、「どんな仕事でも成果と結果がはっきり自分に問われる仕事に就きたい。」と言った。

 

つまり、四拍子揃っている。これでなぜ大学を滑ったのかなあ? Aランク大にも届いたかもしれない。いい加減で無責任な進路指導のせいか、合格先の大学では妥協したくなかったのか? ポテンシャルの高さを感じるが不可解でよく見えない感もある。何かあったということかな。

 

さて、この生徒に欠けているの それはただひとつ それを手に入れれば5拍子揃う。人生薔薇色! 少なくともどこに出しても通用する。

それはなにか? 高学歴だ。単なる大卒という学歴のことをいっているのではない。「高」学歴だ。興味のある分野で学び尽くせる、語りつくせる、そして「自分の好きなことをお勉強できるなんてなんて楽しいのだろう!」と実感できる「学び舎」にすすむことだ。

 

就職なんて心配いらない。コロナでパラダイムの大変換が起こるかもしれないが、それなら余計に高学歴が勝ち組になる。大きな変化に対応できる耐性は「英知」だ。 だから4拍子揃ったこの子には最後の切り札が必要だ。本人はわかっているフシがある。それを実現するために覚悟の浪人をしたんだろう。必ずやり切れる!高みを狙いなさい。何かの縁でレインボーに来てくれたんだから最後まで一緒に走る。

監督