さっき「○○大も▽▽大もダメでした
」とメールが入った。
地力があるし、この1年大変苦労したから難関私立に行きたかっただろうな。
まだ発表が続く。
「日曜日も行ってきたけれど、あとでもう1回お詣りに行っておくよ。」
そう返信して窓を見ると外は雨まじりの雪。昨日の快晴がうそのようだ。
メールを続けた。
「空が泣き出した。でもお前は既に屋根の下に入っている。もう一つの発表を待とう。」
意中の大学ではないかもしれないがしっかりした滑り止めを先週決めている。その意味で受験をセオリー通り進めている。そう思いながらもこの生徒の気持ちを推し量り雪の向こうを見つめた。
監督

