共通テストまで残すところ1か月半の今、各高校でテスト対策の補習が開催される。

強制参加だ。問題集を買わされ、演習と答え合わせと宿題をたった2週間だけくりかえす。リスニング演習など全く時間の浪費だ。一斉の演習と自己採点で力がつくわけないだろう。

 

一体そもそもどういう効果があるんだろうか?

12月という大切なこの時期に、学校の学力が全国平均もない、あるいは全国平均ちょっと超え程度の高校が共通テスト演習をする意義が見えない。進学レベルの受験校はこの時期、さらに追い込みをかけるからレベルの低い高校群は一気に差をつけられる。 春からA判定をもっているものが冬になってもE判定しかつかないものに追いつかれて追い越されるはずがないだろう。講習自体が滑稽に映る。

 

ではこういうレベルの高校は今何をすべきか!

答えはこうだ。「いまから間に合う大学説明会」だろう。

教師が責任をもって「この大学ならいけるかもよ!」と色々一緒に考えるセミナーを開いてやるべきだ。

 

 これは実話だが、うちの生徒で3月になっても全く大学に決まらず最後までどえらい苦労をしたものがいた。試験前日インフルにかかり東京のホテルから救急車で病院へはこばれたり翌日熱は下がったが、別室受験となり滑りどめを滑ったり・・・

驚異的な実態だがその一切を担任は知らなかった。もう犯罪みたいなもんだな ここまでいい加減な教師は。そこで監督は聞いたんだ。

「お前の担任は大卒か?受験が分かっているか?」

「…たぶんそうだと思います。」

「するとなにか。卒業式の日に学校に行って担任は「お!ひさしブリブリ ブロッコリー」といってお前に手を振るのか。全部滑っている事やインフルにかかったことも全く知らずに・・・」

「はい・・・まあこのままいくとそういうことになりますね。」

 

そこで生徒が監督に!!!気を使って担任に電話を入れた。担任は「今からでもこの2つなら受かるかも」とアドバイスをくれた。しかしその大学はその時点で締め切りが過ぎていた。

監督は最後まで面倒をみたけれど呆れていた。 

(今この生徒は無試験で入った関東圏のある大学へ元気に通っている。)

                                                       監督