高3男子を、帰り際たまたま見かけたから追いかけて行って玄関ホールで呼び止めた。

「数学の講師が、ちゃんとわかって解けているのにどうしてプロセスの計算で間違うのでしょう。もったいない・・」とそう言っているぞ!と伝えた。

「お前さあ、「解けた」と思った瞬間気持ちが入っていないんだよ。哲学の問題だよ!」

その生徒の二の腕を強くつかんで何回も揺すりながら話した。「電車に遅れたってかまわん」そういうタイミングなんだ。

監督はね「しっかりせんかい!」と叱ったつもりだったが、ハンサムで口数の少ないこの高3男子は満面の笑みを浮かべて

「ありがとうございます!」と言った。 こいつ、やってくれるかもしれない。

 

それをたまたまみていた入社間もないうちの従業員が

「心が通っていないとあういう言い方できませんよね。気持ちが生徒さんに伝わっていましたね。見ていてよくわかりました。」と言った。

 

今成績はSとAランクの間を行ったり来たりしている。狙うは日本1の理系

あいつの高校からは何年も入っていない。2度と出ないかも知れない。

頑張れ! 応援している! そして一緒に走る!

 監督