朝の9時前 50人近くの高校生が学校前の横断歩道を渡る。部活に向かうからだろう、そのほとんどが赤い体操服姿だ。横断する彼らの手前で車をとめて待つ。長い列の中から180センチを超える1番体のでっかい男子が渡り際にこちらに向かって大きく頭を下げた。うちの生徒かと思ったが違う。監督はあいつを知らない。多分中学のときもうちにいなかったと思う。あの高校生は小学校で教えられた「横断歩道を渡るとき運転手さんにおじぎをしなさい。」をずっと続けているのだろう。それが彼自身の人となりとなって世間に響くマナーになったんだと思う。こういうのがいるから▲高は捨て難い。人柄のいい子が多いと思う。授業に向かうあわただしさの中でほっとさせられたよ。感謝のお辞儀をしたいのはこっちだよ! けがをせず今日も部活を頑張って。ついでにお勉強も忘れずに。また会おう!

監督