個人指導をしているある女子がいる。監督はこの生徒と話が弾んで仕方がない。一方で地力があるから希望大学に向けて貴重な指導時間をフルに使わなくてはいけないとの思いも募る。昨日の夜「明日は絶対余談はしない」と心に誓ったはずなのに、今日もまた30分近く話し込んでしまった。こっちが質問をしてもいつの間にかうまく誘導されるかのようにべらべら監督の方が話をさせられてしまう。不思議な生徒だ。前に監督のとこに「大学・・いく」と突然現れた宇宙人の「えりやん」が、姿を変えていま再び監督の前にいるのかなあと思えてきた。しばらくじっくりみていこう。どうせエリアンには地球人はかなわない。故郷の星に帰るとき「監督 心配 するな いつ どこ あえる 泣くな」と言い残してハグをしてくれた。それから一筋の光の筋になって空の彼方に消えた。あれから早5年が過ぎた。

監督のBest student

ん(アクセントは第2音節 関西風)

 

To be continued