長高に予定通り進んだうちのTOPが3年後の大学受験を目指してお勉強ををスタートした。監督の担当は英語。この娘が大学受験をする3年後、英語は読解・リスニングはもとより英作を問われる大学も増えると思う。英作はある意味最終的な力がないと書けない。週5時間、個人で教えれば、半年あれば英文読解とリスニングもほぼ9割まで持っていけるけれど英作はそうはいかない。盤石な基礎がいる。それに日本語ができないと歯が立たない。まず和文の変換なのだから。

 中学の時から高校時点の指導を意識して英作指導を続けてきた。数百に及ぶ英作文を書かせ添削を続けた。そして高1の春!いいよこれから本格的にすすむときが来た。あいかわらず、遅延も手抜きもなくファイリングや復習の事まで意識して1回目の課題をきっちり提出して帰った。巷の高3受験生より良く書ける。当然の結果なのだけれど、ここに至ったのは、この生徒の地力は元より弛まない努力の結果だ。

 

 監督がこの子を初めて教え始めた小学6年生のときはクラスで1番ではなかった。もっとできるのがいた。ところがこの娘は学年が上がるにつれてすべての科目でTOPに立った。そしてお勉強馬力を身につけていった。問題集を2週間程度でやりきってしまう。監督は見るのが大変で数学なんか「この問題は解けなくていいから」とか何とかごまかして説明するのを避けたものだ。中学3年の時は5教科で30冊をこえた。しかも問題集を回収しようとしたら、1番出来ているこの生徒だけが「もう1回復習をしたいので来週までいいですか?」と言ったものだ。監督はトイレットペーパーに交換したかったけれど諦めた?!?。つまりこの生徒の特徴は時間がたつにつれて頭角を現したことだ。これはお勉強ができるというか受験向きの一つの型といえる。もちろんはじめから全然できる一握りの生徒にはかなわないかもしれない。しかしこの生徒は強いと思う。この域で多くの子供達を教えてきたから適性がわかる。

 

 中3の冬に「医学部を目指してみればいい」と言ったら、即「お医者さんは興味がありません。」とさりげなく答えた。そういえば「お金がいいから、医者になろうかな」などと悲しいくらい情けない言葉を吐いた高校生もいたなあ。

 

 山が好きで今日から山岳部の練習が始まった。監督はクラスの最後に言った。

「○○!山に登るようになったらきれいな景色の写真をとって監督に見せておくれ!」すると今度は目を大きくあけて「はい!」と答えてくれた。この生徒の山登りも大学進学も本当に楽しみだ。

監督