1月末、ある高3女子の授業、監督はワザと明るく振舞った。「また忘れている」と思ってもいつものようには考えさせずにサッサと答えを言って進めた。そしてその夜のクラスは弾むように終わった。 実は理由があったのだよ。今日がお前を教える最後になると思ったから。

 

 振り返ればはじめて指導したのは中学2年の時。あれからまるで親戚の叔父さんのようなノリで色々話を聞かせてくれた。レインボーに来るときも帰るときも、大きな声で挨拶、たとえけちょんけちょんに監督にいわれても最後は絶対笑顔。 そしていつも着席するときに大きな声で

「寒い!」

「重い!」(かばんが)

「のどか渇いた!」

「おなかすいた!」 と叫ぶ。 それを聞いて監督は笑った。

あっという間の4年半だった。

 

なあ〇〇よ 監督の言葉を大学に行っても忘れないでほしい。

『その気になればいくらでも上を目指せる。並の地力じゃない。』

だってそうだろう。中学時代は実力NO1。高校も下宿を前提として〇〇〇の理数科を目指していたんだよ。たまたまダンスがしたいというう理由で今の高校に変更したんだ。もしいい加減な勉強で時間を無駄にしていなかったら、最低でも準難関国立大は行けたと思う。現にお兄ちゃんは苦労もさせたが同じ高校から見事に国立に進んだじゃないか。お前は全科目に穴がなく一発で頭に入る。中学の時「ここまで英文読解ができる中学生も珍しい。」と感心したくらいだったから。

 

さあ明日から本試験が続く。お前の事だから私立の一つや二つは決めてくるだろう。問題はその先だ。地力に甘えず大学に行ったら経済学のお勉強で苦労をつみなさい。そして高みを目指しなさい。お前ならできるから。

 

最後までお説教でごめん。 さみしくなるな・・・

監督