3つだけだ。

(1)受験料と4年間もの授業料を一言の文句もつけず、金額の適性を評価もせずに払ってくれる、しかも現金で。
(2)自分の大学と学部を生徒たちが生徒たちの目でしっかり選んでくれた。
(3)基礎学力が盤石で学びの意欲が強く大学で専門性を伸ばせる。

(1)は親だろう。
問題はまず(2) 自分の学びたいこと、学びたい教授、学びたい大学がほんのりでも高校生のうちにつかめれば相当幸運なことだと思うな。君の周りに親を含めてそういう意識を高める大人がいないとだめだ。企業で働いたこともない教職だけのキャリアの先生に期待してもだめだ。
進学指導はできても進路指導は出来ない。 特に国際化と多様化の進む社会の中で学校の教師にどこまで進路を相談できるのか大きな限界だと思う。
 

もっとも大学が危惧していることは(3)だ。いい生徒とは高偏差値でとらえられているが学びを究めさせたい大学や指導者たちにとっては受験テクニックや暗記ではなく基礎学力がきちんと整った高校生がのどから手が出るほど欲しい。理由は簡単で「伸びる」から。大学に入って基礎学力の補習をする必要がないから。スタートラインを下げる必要がないから。高校の学習内容を補習させてその授業料まで実は料金に含まれていたり、キャリア教育と称してことさら就職対応力をあたかも大学教育の柱のように取り上げる三流私立、さらに偏差値40台でも学費が変わらないか、かえって高い私立がうようよ・・・だからたまったものではないね。

こうやって大学のほしい高校生を考えてみると高校生諸君が自分の適性を分析するヒントになるよね。自分の基礎学力、自分の学校の学びの雰囲気、周り大人の知的刺激と自分の学びへの興味 こういうベクトルの結ぶ先が大学進学なんだよ! 監督はそう思う。

いい進学先にすすめれば先で大きな果実を産む。君の人生に。それは決定的な実力差となる。だから学歴は大切なんだよ!


私立大理学部トップクラスのある研究室の風景


 

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