この生徒は六高生だった。実質1年5月頃から不登校になっていた。そして辞めた。
その後、高認を2回目で合格し大学受験を目指した。
その日六ちゃん達が運動会で燃えていた時間に、この生徒はレインボーで初めてフルにセンター試験の模試に挑戦してみた。生まれて初めて模試を見たことになるんだよ。模試の注意書きやセンターの時間帯や携帯プレイヤーとか…諸々説明をしてやった。いつもなんでも監督の顔をみながらしっかりうなずいて聞いている。小6の頃もそうだった。なぜこんないい子が高校を辞めなくてはならなかったのか、なぜ今こんな苦労をしなくてはいけないだとかんがえると辛かったな。でも何度聞いても親にも監督にも本当の理由は言わなかった。というかはっきり話せなかった。そういうものかもしれない・・・
6月の時点で日本史は全く準備が整っていないので今回は持越し、残りの国語と英語のセンター模試だけやった。 結果、英語は筆記80点、リスニング24点、国語124点だった。
希望校には英語は160以上、リスニングは40以上、国語は150以上必要だな。そのうち日本史も取れるようになる。うちの講師の報告では90点以上をとらせることができるといっていた。 その時点で受けさせれば10点もとれなかったはずだ。学校で授業をうけたことがないんだもの。
六高から英語を何とかしたいとレインボーに来る生徒は夏前の時点で90点を切る者ばかりだ。それを入会半年で最低で150点、順調に行けば170以上にもっていく。
大学受験は最大配点の英語の点数を上げるに尽きる。
なんとかしてやりたい。夢をかなえてやりたい。毎朝顔を見るたび思ったものだった。
そして浪人もしたけれど最終的に本番では英語8割 国語も148点を取った。辞めた高校の水準をはるかに超えた。
この娘は頑張った!孤独や不安に耐えて・・・
監督

