毎朝5時に起きて母親もそばについて計算問題をやる。
暗算ができないから監督は百ます計算も半年前から宿題でやらしている。
分数の計算もままならないまま中学生になった。
当然試験のとき全く時間が足りない。
何とかできる問題がそこにあっても1問に下手をすると15分以上かかる。
当然点数が取れるはずがない。
ただ直向きに努力を続ける。
人に読めないほど汚い字だけれど
休まない 力を抜かない
賢明に・・
それでもできない。
暗算の演習なんかいまさらと思いつつ、ここから始めないと手の打ちようがないと百ます計算を始めてもう半年、このところ少しだが発見があった。
百ます計算が効いてきたのか、あるいはそばから先に計算の仕方を大声で唱えながら書かせるのがきいてきたのか、わからないけれど足し算と掛け算が早くなった。引き算は依然苦しい。割り算は相当厳しい。
しかしながら、図形についてはなんとかできることが判明した。
基本的な問題ならある程度は解ける。確率も分かっている。
監督は驚いた。
ただ、試験で計算は避けられない。時間が全然足りない状態が続く.。
,「いいな 前のお前とは違うんだ。計算も少しはできるようになっている。問題は時間だ。スピードを上げないとまったくわからんやつとおなじになってしまう!」
そう何度も何度も励ましながら、同じフレーズを数百回くり返している。いくら言ってもまったくしゃべれない、挨拶がやっと。だが必死でついてきている。心からついてきている。この前、親にきてもらって実情を説明している時、監督は泣けてきて途中で話せなくなった。不憫に思えたからだ。
なぜ小学校の時、親も教師もこの事実を無視してしまったのだろう。教師なら先で困ることくらい容易にわかっただろうに。
「いい子です。頑張ってます。」で済ませてきたオチをこの子自身が今背負っている。
今後ぶち当たる因数分解やその先の2次方程式を考えるとぞっとする。
勉強の神様がもしいらっしゃるのなら、この子に少しだけ力を貸してください。努力が報われることをこの子に体感させてやってください。お願い申しあげます。
監督

