雪どけ間近の六日町駅

下りの電車のベルが鳴った時 

あの子はたまらずうつむいた。

ピンクのトートバックを持つ手が微かに震える。

きっと東京にいく 会いに行く

絶対に行く。

だから 泣かないで。

 

電車が動きだす。

君は追いかけるようにホームを走る。

僕は涙で君の顔が見えない。 

君の白いハンカチだけ微かに見えた・・・

                                                                                                           監督